新入生
新しい友達?それとも代わりの友達?
友情には様々な形があります。
チャイムが鳴り、教室はざわめきに包まれた。先生が、落ち着いた表情の黒髪の若い女性を伴って入ってきた。「今日は新入生が来ました。ミユです」
先生はミユの方を指差した。「自己紹介をしてください」
ミユが前に出た。声はしっかりしていたが、どこか緊張がにじみ出ていた。「高橋ミユです。読書と絵を描くのが好きです…それからもう一つ。高橋マヤの妹です」
教室は静まり返った。春菜は驚きで目を見開き、レンは信じられないというように身を乗り出した。あおいは春菜をじっと見つめ、その顔つきに見覚えのある表情があることに気づいた。
レンが最初に反応した。「マヤの妹だったんですね!いつもあなたのことを話していましたね」
春菜は優しく付け加えた。「お姉さんはここに素敵な思い出を残してきてくれました。あなたが今、私たちと一緒にいてくれて本当に嬉しいです」
美優は顔を赤らめ、視線を落とした。「マヤが多くの人にとって大切な存在だったことは分かっている。彼女の場所を奪いたいわけじゃない。ただ、私の場所を共有したいだけ。」
葵は静かに答えた。「何も奪わなくていい。ただここにいてくれるだけでいい。それで十分よ。」
黙っていた涼が付け加えた。「誰もが何か新しいものを持ってきてくれる。君の来訪も、これから起こることの一部なんだ。」
美優は初めて笑顔を見せ、皆は自然と彼女を歓迎した。彼女はマヤの影ではなく、学校で自分の居場所を築き始めている存在だった。




