第3話 エルフの目
前回のあらすじ
少年フィルは師匠との特訓生活が始まった
厳しい特訓を覚悟していたフィルだったが
やってることはぐーたら師匠の世話だった
3年が経ち9歳になったフィル
師匠から告げられる衝撃の言葉
はたしてフィルは魔法使いになれるのか!?
第3話 エルフの目
師匠)フィル君 心して聞いてください
あなたの体質では魔法使いになれません
僕はその言葉を聞いて時間がとまったような感覚に
なった。
魔法使いになれない...?
体質てなんのこと..
それを知っててなんで師匠は僕を..
フィルの中で疑問 不安 迷い 様々な感情が動く
師匠)ほんとはもっと早く言ってあげたかったんだけ
どフィル君凄く頑張ってたから私の決心がつく
まで言えなかったんだ ごめんね
フィル)僕本当に魔法使いになれないんですか...
師匠) いまのままでは無理 でも1つ可能性はある
フィル) 可能性..! なにかあるんですか!
師匠) あるよ でもその前に君の体質の話をしょう
フィル)僕の体質... それが僕の... 無属性の理由...
師匠)人間は生まれた瞬間に精霊がチカラを授けに来
る。そして魔法を使えるようになる
来る精霊によって属性とチカラが変わる
フィル君の所にも精霊がきたんだよ
でも君は精霊に好かれる体質だった
それが原因で沢山の精霊がフィル君に集まった
でも人間が宿せる精霊は一体のみ
精霊たちは喧嘩をしてその衝突でおきた欠片
だけがフィル君に宿ったんだ。
微量な加護だから測定にも見えなかった
だから君は無属性だと言われた
フィル) 精霊に好かれる体質...
なんか嬉しいような いやそのせいで僕は..
あーもう なんか複雑な感情ですね!
師匠)フィル君さ 基本属性の魔法 全部使えるけど
それさ普通はできないんだよ
魔法は適正がないとほんの少しも使えないから
フィル)そうなんですか!でも僕ここに来て師匠に
属性魔法なんて教わってないのに
炎以外の魔法使えるようになったんですけど
師匠)あーやっぱ気づいてなかったんだ
フィル君ずーと特訓してたんだよ
ご飯作ったり 水で洗ったり 掃除したりさ
使ってた道具とかあれ魔法で作ったものだから
魔力ないと使えないんだよ
フィル)え!? そうなんですか
てっきりいいように使われてるのかと
師匠)そうなのですよ ちゃんと考えていたのです
見直しましたか!? 褒めていいんですよ
(あまりの待遇の良さに甘えてたのは秘密です)
さてフィル君本題に入りますね。「可能性」の件です
君は精霊に好かれる体質 見えないでしょうけど
今も周りに沢山の精霊がいます。
私はその体質に賭けようと思います
私がこの家を作ったときのこと覚えていますね
精霊の加護ではなく契約で魔法を使ったことを
フィル)契約... でもそれは精霊がみえなければ話す
ことが出来ないから無理なのでは
師匠)ええ なので君に 「妖精の目」を与えます
私たちも最初からこの目を持っている理由では
ありません 魔法で与えられるものなのです
本来なら人間に与えるのはダメなのですが
特別ですよ 君なら 精霊に好かれる君なら
そう言うと師匠は僕の左目にそっと触れた
目を閉じると眠りに落ちた
夢の中で赤い光や青い光などがぶつかっていた
基本属性の精霊だろうか
黒い光と白い光も見える
これは生まれた時の記憶なのだろうか
人影も見える だれだろう どこかでみたような
お母さんではない
これは.... 師匠...?
ィル君....フィル君起きて
師匠)フィル君大丈夫...?
急に寝ちゃうからなんか間違えたのかと
目 痛くない?
フィル)大丈夫です... て眩しいですよ師匠
そんなに光あてなくて....も...?
目をあけると僕の周りには光輝く玉のようなもの
夢で見たあの光たちが僕を囲む様に飛び回っていた
師匠)成功したみたいだね 君に見えてる光
それが精霊たち まだ子供だからその形だけど
成長すると いろんな姿になるんだ
フィル)師匠!これ凄いです!これで精霊と会話が
できるようになったんでしょうか!?
師匠)うん あとは君が頑張って精霊にチカラを
借りることができれば魔法を使えるはずさ
明日から本当の魔法特訓をはじめるからね
フィル)はい! よろしくお願いします!
こうしてフィルは「妖精の目」を手に入れた
自分が無属性だった理由を知り
でもその理由が不幸ではなく
幸運によって与えられたことであった
魔法使いになれる希望を手に入れたフィルは
夢を叶えられるのか
次回 精霊魔法
フィル)精霊が眩しくて寝れないよおおおお




