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健康・メンタルの鍛練編

【只より高いものはない】SNSの「お金配り・懸賞」についてのリスクを解説

作者: 中将

筆者:

 本日はご覧いただきありがとうございます。


 懸賞はあまりやったことはありませんが、地元の福引ならかなり当たったことがあります。

 親は昔よく雑誌の懸賞とか当ててたみたいですけどね。

 


質問者:

 (運だけは良い家族なのな……)



筆者:

 ところで、タダでお金が貰えるとなると嬉しいですよね?



質問者:

 そりゃそうですよ。宝くじとかが人気なのもタダではないにしろ“ロマン”を皆さん買っているのだと思いますしね。



筆者:

 そんな中、大富豪の方々は太っ腹にもSNSで無料で応募出来て抽選で100万円が貰えたり、応募者全員に1万円が貰えたりするキャンペーンをやっている方がいるんですね。



質問者:

 あ、見たことはあります。でも、本当なのかなって思って応募したことはありませんね。



筆者:

 良い感性をされています。今後も応募しないほうが良いですね。


 勿論全てのSNS懸賞がこれからお話しする事例に当てはまるわけでは無いのですが、

 こういった事例が詐欺の「受け子」として逮捕された例が存在するのです。



質問者:

 えっ! 一体どういうことからそんなことになるのでしょうか……信じられません……。



筆者:

 手口は凄く簡単です。ネットでも一時期拡散された方法なのでご存じの方は復習も兼ねてご覧になって欲しいのですが、


悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明氏によりますと、

① 当選者に向けて、詐欺者がまず『当選しましたので振込口座を教えてください!』とメッセージを送ります。


② 口座番号ぐらい教えても大丈夫だろうと思って教えると本当に当選額が振り込まれます。


③ 当選者がお金を振り込まれて喜んでいるさなか、

 一方で振込詐欺をしている人は「オレオレ詐欺」のような手口で、被害者に“当選者の口座番号”を教えて振り込ませます。


④ そして、被害者が振り込んだタイミングで詐欺者は当選者に対して、

『間違って振り込んでしまいました! 1割を手間賃として差し上げますので残り9割手渡しでお願いします!』

と言って当選者は現金を詐欺者に総額の9割分渡します。


 こうして、1割の手間賃を貰った時点で「当選者」から「受け子」に変貌します。

 大体の場合、お金持ちがお金配りをしているので「お金持ちだから1割も気前よくくれるのだろう」と思ってしまったりして深く考えていません。


 しかも、この④の段階で「受け子」となってしまったのならば「知らなかった」ということを頑張って主張しても完全に無罪になる可能性は低いです。

 「現金を受け取る違法行為」として逮捕されてしまう可能性があるのです。



質問者:

 相手の動きや狙いを知っていれば引っかからないような気がしますが、現実的には相手の悪意を中々見抜けないかもしれませんね。


 なんだか、一昔流行ったと言われる「高配当率のオーナー商法」みたいに、

 初期の配当金で心を許してしまう感じですね。



筆者:

 初期にお金を渡されて心を許す点では一緒ですが、それより酷いですね。

オーナー商法は全財産失っても被害者ですが、この「受け子」はお金は貰っていますが犯罪者になってしまいますからね。

 

 ――言ってみてどっちも酷いなとつくづく思います。


 共通していることは近視眼的なお金のために人生を棒に振るのです。

違いは財産を取られるか、詐欺師の片棒を担ぐかだけです。



質問者:

 つまり、真偽を見極める能力が大事と言うことですか……。



筆者:

 僕はちなみにこのケースの手順の中で②の段階で「貰い逃げ」してもかなり危険だと感じております。

 犯罪をしようとしているかもしれない人間に対して口座番号を教えておくことにメリットはありません。


 今、口座を開設するのにかなり厳重な個人情報の提示、審査などを要しているのを上記のような費用を払って事実上犯罪者の方々は「購入」しているのです。


 必ずしも詐欺であるとは断言しませんが、お金配りをしている方々は何かしら意図があって行動していることは間違いないと思います。



質問者:

 確かにこの間、口座開設しようとしたら凄く待たされたりして大変でしたね……。

 こういった詐欺を警戒してのことだったんですね。


 

筆者:

 また、先述の多田氏によると、

 SNSで連絡をしたのをきっかけに、キャッシュカードを騙し取られて、詐欺に使われてしまうケースがあったようです。


「お金を振り込む条件として銀行口座を開設して、届いたキャッシュカードを送ってくれれば、一週間後にその口座にお金を入れて、カードを戻します」

 

と言って口座を開設させて振り込んだ後に“ドロン”と消滅と言ったこともあったようです。


 そして後日口座は“悪用“されたようです。


 被害者の方は、


「お金配りをしている、お金持ちの人だから、できることなんだと思いました」


 と信用してしまったようですが、お金を一度貰ったぐらいで信用しないほうが良いでしょう。


 まさしく、「只より高いものはない」ということです。

 “多田”氏もおっしゃっていますしね。



質問者:

(なんだそのギャグ酷すぎるだろ……)


 今回、それ以外の言葉は出ないですね……。



筆者:

 この事件でのポイントは、お金を自分で振り込まなかったり、お金のない口座を送れば、詐欺には遭わないと思ってしまいがちですが、


 犯罪グループにとって、「銀行口座」こそが詐欺をするための重要なツールのひとつなので空の口座を渡すことだけだったとしても犯罪の片棒を担いでしまうことがあるということです。


 このケースでも無罪を勝ち取ることは相当難しいと思います。



質問者:

 このような犯罪に加担しないためにはどのようなことを注意したらいいでしょうか?



筆者:

 まずは、不特定多数の人に対して「お金を配るということそのもの」が怪しいということです。


 勿論完全なる善意でやっている方もいらっしゃると思いますが、それを見極めることは困難だと思います。


 また、「外れの人」も“お金が足りない人のアカウントデータをリストアップ”として活用していく可能性もあります。


 このようにSNSお金配りに申し込むことは「ノーリスクハイリターン」と思いがちですが、「ノーリスクでは無い」ということを念頭に置いて応募するにしても理解することが大事だと思います。



質問者:

 これまで信用している方の場合はどうなのでしょうか?



筆者:

 仮にこれまでは信頼していた方だったとしても上記のような流れと似たようなことが起きたのでしたら、「警察に通報する」と言うのも手だと思います。

 

 騙されたことに気づいたら、すぐに口座を止めることが大事だと思いますね。


 「応募しないから大丈夫」と言う方でも少なくとも知識として知っておくことで、

自分は大丈夫でも周りの方がSNS懸賞に応募しようとしていた時に止めることができます。


 僕も家族や周りの方に警鐘して「なるほど!」と言ってもらえたので、しっかりと未然に防ぐことができていると感じております。



質問者:

 確かに、SNSを使っているお年寄りの方とか気づけない方とかもいるかもしれませんね……。



筆者:

 まぁ、基本的にお金をタダでくれる人は親や親戚からの贈与や相続ぐらいしか安心できないと思いますよ。


 儲け話でも基本的に疑ったほうが良いです。「極秘のお話」とか甘いワードに釣られないことが大事だと思います。


 僕は日頃国防について熱く語るエッセイも多いのですが、

 こうした「財産自己防衛」も大事になってくると思っています。


 それだけ一般人と犯罪組織との距離というのがSNSによってかなり接近した世の中になったのだと思います。

 勿論、今までに無い人たちと交流することもできるというプラスの側面もありますけどね。



質問者:

 今、物価高で苦しんでいる人も多いですからもしかしたら、目下のお金が欲しいのかもしれませんね。



筆者:

 それは大きな要素としてあると思います。

 国民の貧困化が目先の利益だけを優先するような状況に繋がっていますからね。

 多くの社会問題や犯罪は政治の失敗の現れだと僕は思っています。


 ホント、政府が「国債は借金、財政破綻寸前!」というありもしない幻想を見せて税金を取りまくっている状況が癌と言えます。


 特に社会保険料や消費税は明らかに異常であると今後も訴えていきたいですね。


 と言うことで最後までご覧いただきありがとうございました。今後もこのような時事情報や政治・経済、マスコミの問題などについて独自の視点で解説していこうと思います。

 今後もまた機会があればよろしくお願いします。

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