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Re:cord  作者: すたぁ〜れっと
1/1

Prelude

昨日、余命宣告を受けた。


そう、それはレコード盤


進めば最後、巻き戻せない針

レコード盤をセットしても、CDや電子デバイスのようにループ再生をすることは出来ない。それは死へとゆっくりに、だか着実に針は進んでゆく。


「僕が生きていた証はなんだ?」


陳腐でありふれた、アニメ台詞が頭でリワインドした。

しかし考えられずにはいられない。

自分が厨二病のイタイ奴だと分かっていても、その問いを止めることができない。しかし答えも浮かび上がらない。


生きていた証がなければ、そもそも自分が生きてきた事が証明できないのではないだろうか。


そんなことを考えていると、頭がぼんやりしてきた。

ずっと同じことを考えていた気がする。

昨日、死を宣告されてから、ずっと考えていたのだろうか。


いつものことだけど、ぼんやりすると少し記憶が飛ぶ。

これも病魔の足音なのだろうか。 


時間がない。とにかく時間がない。






残り5日。

僕は記録を残すことにした。

生きていた証を探すために、このテープに吹き込むのだ。

僕のレコードを。


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