第3話 オートバイに乗った死神
オートバイに乗った通り魔の事件を書いてみました
福岡は今、真夏の夏休みの真っ最中だ、昨日の夜福岡高校付近の踏切で事件が起きた。
午後7時ごろ、部活帰りの男子高校生がオートバイに乗った男に襲われた、病院へ運ぶ救急車の中で「死神にやられた、死神に。」と言った。
福岡署では、通り魔の犯行とみて捜査をする事により、特捜班もこの捜査を加わる事になるのだ。
「この重傷の高校2年の生徒は、死神にやられたって言ってたんです。」
「ほう、オートバイに乗った死神か。」
「ええ。」
「犯人は、個人的に恨みによる犯行じゃないでしょうか?。」
「うーん、それも考えられるな。」
と、井野課長は言った。
「ほう、オートバイに乗った死神か。」
「うん、最近福岡付近で出没しているんだ。」
「へぇ。」
「なるほど、これが昨日起きた現場だな。」
「ええ、場所からすると小さい踏切の方だな。」
「ええ。」
「それで、被害の方は。」
「被害者は福岡高校の1年の生徒です。」
「なるほど、どういう状況か。」
「ああ、特殊警棒で2・3発殴られました。」
「ほう、あそこは確か乗用車の通行禁止の踏切ですね。」
「ええ。」
「と言う事は、下校中に狙われたって事か。」
「はい、犯行時刻は17時15分頃と見て間違いないですね。」
「ええ、考えられます。」
「それで、被害者は。」
「名前は、福岡高校の2年生、渡辺 要一 17歳です。」
捜査1係と特捜班は、福岡高校付近に聞き込みを行ったが有力な手掛かりは見つからなかった。
「うーむ、目撃者なしか。」
「ええ、周辺を聞き込みをしましたが見ていないと。」
「そうか。」
そこへ、無線が入った。
「はい、福岡署です、どうぞ。」
「福岡駅付近の自転車道で通り魔事件発生、高校生がオートバイの男に襲われた模様。」
「了解、臨場します。」
南班は覆面に乗ってサイレンを鳴らし、自転車道に向かった。
「又、高校生か。」
「ええ。」
被害者は又高校生だ、今度は高岡高校の男子生徒だ。
「この生徒、中学校みたいな制服だな。」
「班長、この制服見覚えがあります、高岡市の高岡高校です。」
「班長、生徒の身元が分かりました。」
「おう、その生徒は。」
「名前は、緑川 誠 15歳です。」
福岡で起きた通り魔事件は、殺人未遂として捜査を開始した。
「待てよ、この通りからすると。」
「わかったよ、班長。」
「どうした、スニーカー。」
「これは、通行禁止の標識じゃないでしょうか。」
「なるほど、犯人はこの通行禁止の標識を狙って犯行か。」
「よし、後は死神の正体は誰かだ。」
「班長、目撃者が現れました。」
「おっ、本当か。」
「この高校生が、バイクを目撃したと。」
「バイクの種類はわかりますか?。」
「確か、250ぐらいで色は青色だったわ。」
「乗ってた人はわかりますか?。」
「確か、男だったわ。」
「男ですか。」
「はい、間違いありません。」
目撃者の話で、青色のオートバイと20代か40代の男と判明した、調べた結果、ついに身元が割れた、名前は小西 正広と判明した、何と小西は所轄の高岡中央署で女子中学生のわいせつ事件でマークされていたのだ。
「よし、北川がバイクを追跡したら、俺たちは挟み撃ちして確保する、いいな。」
「おう。」
北川と野原は、バイクを発見した後追跡を開始した。
「来たぞ。」
南は、ベレッタをホルスターから取り出した。
「よし、確保だ。」
南と前田と南部が乗った覆面は、バイクを挟み撃ちしたが、間をすり抜けていった。
「よし、追跡だ。」
「了解。」
追跡したのは束の間、前田と南部の覆面は横転してしまった。
「くそー。」
そこへ、南の覆面を挟み撃ちにして、ベレッタで発砲。
バイクはジグザクして、転倒した。
「ぐわぁぁ。」
「そこまでだ、小西、殺人未遂の容疑でお前を逮捕する。」
「お前は、最高の刑事だな、ちくしょー。」
と、小西は言った。
次回は、北部地区を捜査します