表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自由な蛇神  作者: ホニャ二ティ
6/32

5話_戦闘準備

前回は申し訳有りません。

修正しておきました。

「(よく集まってくれた!みなのもろ!)」


子供の声が聞こえてくる。目の前にある階段の上に居ることは分かるんだが、声質はともかく、口調からしてお偉いさんっぽいんだよな。んで、そういう人には頭を垂れているのが安全策である。ファアンタジーなら鉄板だよね!それに、影の部隊みたいなのが見張っているかもしれないしね。不敬罪で処刑されてはたまったものではない。


「(みな、表をあげよ!)」


うぅ~ん、命令とあれば上げた方がいいか。そう思い、階段の上を見ると、豪勢な椅子に黒い髪に黒金目のショタが座っていた。肌の色は真っ白で、不健康そうである。まぁ、声がハキハキしてるから、元の肌の色が白いと考えるのが普通だが。

そのショタの隣には、全身土色で目だけに普通の色がついてる、ゴーレム娘がいる。色までは分からんがゴーレムがゴーレムであることは分かる。なんせ、微動だにせず、ずっとこっちを見ているのだから。

ボディはロリだ、が、タダのロリじゃない。巨乳ででか尻のワンパクボディだ。

素晴らしい。このゴーレムの製作者とは是非ともオハナシをしなくてはならん。


「...」

(何か、睨んできてね?)


他の生き物も呼ばれてるっポイし、そっちを見てるのかもしれない。と思うことにする。


「(さて、しょくん、今日集まって貰ったのは他でもない。後一週間でここのダンジョンをカイホウするからである)」


あぇ?ココってダンジョンだったんだ?あんまり驚かないけど。

ダンジョンの解放ってことは、冒険者とか勇者的な人たちが、入ってくるってことだよね?


「(そこで、みなにはノルマを用意しておいた。これをシッカリこなせばホウシュウを約束しよう!)」


報酬か、なんだろうか、お金か?ご飯か?それとももう少し良いものだろうか、武器とか防具とか...


「(ノルマは、1週間で1人は冒険者を各フロアごとに殺すこと!)」

各フロアで?どういう事だろう?質問してみるか。

「(ダ、ダンジョンマスター様?質問があります!)」


礼儀作法とか考えずに念話を発信してしまった。が、どうやらショタっ子は気にしていないようだ。隣のゴーレムさんは、睨みがきつくなった気がするが、この際無視で。


「(...よい、ハツゲンを許可する!)」


子供相手は緊張しないから気が楽だねぇ~。


「(各フロアというのは、自分たちが各フロアを周って、冒険者を殺すんですか?)」

「(そうではありません。そもそも、ここに呼び出される者は、各階のフロアマスター以外おりません。)」


おっや~?俺は何時の間にフロアマスターとかいうのになっていたんだ?

と脳内がグルグルしていると、横に並んでいる4腕猿の向こう側から、挑発めいたかすれた念話が聞こえてくる。


「(あらあら、そんな事もわからないお馬鹿さんがいるなんて)」


掠れて聞き取りにくいが女性の声で、言っていることをかろうじて聞き取ることはできる。

ちなみに、ココには俺と猿以外は、九尾のキツネと、亀の甲羅を背負った熊、球体関節のデッサン用人形(女)が並んでいる。

全部で5階層からなるダンジョンのようだ。ちなみに、念話の発信源はキツネで、広域放送波である。こっちをチラみしながら言っているようだ。


「(微弱な念話しか送れん奴に言われたくないな)」


キツネだけに向けて念話を飛ばすと、一瞬睨んで来たと思ったらそっぽを向いてしまった。あらやだ、かわいい。


「(静粛に!マスターの御前であるぞ!)」


巨乳ロリに怒られてしまった。声が少しかわいいせいか、そこまで威厳が無いのがまたいい。


「(そういうことだ!冒険者退治を頑張るように。いじょう!)」


そこまで言うと、一瞬の浮遊感の後、今までいた場所に戻って来ていた。


(今聞いた事を要約すると、ココは全部で五階層からなるダンジョン、そして俺はフロアマスターと呼ばれる階層責任者?のようなものになっていた。そして多分、担当階は地下一階だと思う、環境が過酷すぎないからな。)


そうして考えを少しまとめた後に、のらりくらりと動き出す。

にしても、どこまでも一方的だった。少しげんなりしたが、ストレスは狩りで発散することにする。

フゥ...

一匹は、ちゃんと下半身でつかんで持って帰る。勢い余って3匹シバキ殺してしまったので2匹は俺の胃の中だ、2週間の間にそこそこ大きく成長したようで、岩サイズの豚蝙蝠が一畳ぐらいに感じる。それでも2匹はさすがに多すぎだと思った。


(来週には冒険者が来るのかぁ~...)


この後は自分自身の特訓と町の防衛計画を立てなくてはならない。

いろいろ考えながらだと、すぐに町に到着した。町の門から入りたかったが、おなかがつっかえてせっかくの門を破壊しかねなかったので、門の上を頑張って通過した。高さ30cm程度は余裕で越えられるようになっていた。今なら自分の全長が1m50cmは下らないんじゃないかと思う。

 とってきた蝙蝠を渡すと、皆爆発しそうなぐらい喜んでいた。巫女に事情を聴くと、蝙蝠の肉は滅多に取れない高級肉のようで、その肉のある日は、お祭りをするらしい。そもそも畑とか無いのに、どこから食料を取って来てるのかと疑問に思って聞いたら、畑は普通に存在しているし、下の階層から食べれそうな植物を採ってきているらしい。石切り場の一部から土が出てきたそうで、その土を使って下の階層から採ってきた植物を育てていた。広さは二畳ぐらいだろうか。頑張って掘ったのだろうが、そこで育てられる食物ではじり貧だろう。もう少し時間をかければもっと広くなるだろうから少しづつ頑張ってもらおう。

そして、土が出てくるという事は、上層階の可能性が高い。1階層か2階層である。

雑魚を先に相手に出来ると思えば、上層階でも良かったのかもしれない。それに最初の階層であれば相手は油断しているはずだ。

なにはともあれ、念話の魔法が使えるのだから、他にも実は魔法が使えたりできるのかもしれない。生き残るためには魔法の練習をしなくては...


(フゥ~ム...)


魔法の練習を初めてはや2日、使える魔法を探していった時に、行き詰ってしまった。


-使える魔法-

<土属性魔法>ー岩や水晶等の鉱物を触れている限り、形状を自在に操れる。

<加熱魔法>ー物体を温めるのに使う。直接触れなくても加熱可能。生きて無ければ死骸でもおk

<幻覚魔法>ー幻聴、幻体感、幻視などの効果を離れたところからでも与えることができる。

<帯電魔法>ー物体に触れていれば電子を過剰に付与することができる。


どれもこれも使える魔法ではあるんだが、地味である。嫌がらせ大好きすぎかよ!って突っ込まれても仕方ないぐらい、地味でいやらしい。

魔法は土属性魔法主体に戦うことになると思われる。ちなみに、魔法の名前は、実験中にそれっぽく区別してテキトウにつけた名前である。この中で、1番体力?を持っていかれるのは幻覚魔法だった。ネズミ1匹相手に10分持てばいい方だったのだから、その消費量はなかなかだと思われる。一番簡単なのは土属性魔法だ、継続的に体力?を吸われることがないのはありがたい。そのぶん発動時に、それなりに体力?を使う。まぁ必要経費である。


魔法を使うと息が上がるのだが、筋肉痛や体の適当な部位を痛めるようなことが無いため、スタミナ以外の何かを使用しているようである。RPGとかだと魔力とか呼ばれるやつだと思われる。息が荒くなることから、血液の中に魔力が入っている物だという憶測は立てられたので、体力づくりも随時行っていくことになった。

これらの練習や訓練をしたうえで、ネズミ達と共に蛸と戦闘をしたが、圧倒的勝利を収めることができた。幻覚魔法で池から出てきたところを、土属性魔法で下から突き刺し、加熱魔法で岩の先端に意識を集中すれば、頭だけを潰すことができたのだ。あっけなかったが、仇は取ったからな、特攻体長!


そのあと、岩で作った鍋に水を汲んで、そこに蛸を投下して茹でたものを、ネズミ達と分けておいしくいただきました。ネズミ達は申し訳なさそうにしていたが、蛸の運搬や解体を行ってもらったから遠慮することは無いと言って、無理やり取り分けて食べてもらった。

まだまだ文章が落ち着きませんがご了承ください。

次回更新も土曜日です!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ