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一般的に世間ではこれをストーカーと呼んでいるが、相手に気付かれなければ、そのストーカー行為は存在しないのも同じだ。


俺は気になった人間を追いかけまわす癖が幼少の頃からあり、十年以上それを止むことなく続けてきたので、相手に悟られぬように尾行するのが得意中の得意となっていた。


そのうちに二人の仲は、俺の思惑通りに崩壊寸前、修復不可能なものになっていった。


宇崎は当然のことながら身に覚えがないし、岬のことが好きなのでなんとかしようと岬に付きまとうことになったが、それは残念ながら逆効果というものだ。


結果的にはその行為が、とどめを刺すことになった。


俺は機会をうかがい、ここぞというタイミングで岬に声をかけた。


優しくさりげなく、何度となく。


ライバルの悪い噂を流しつつ、善人面して対象に接するのも、人類が数限りなく星の数ほど使ってきた手法ではあるが、これまた効果は絶大だ。


岬は宇崎と別れて、俺の彼女になった。


――やったぞ。


もう宇崎の目なんて気にすることはない。


俺は岬とおおっぴらに付き合い始めた。



そうなってしばらくの時が流れたある日のこと。


その日俺は、下宿近くの人通りの少ない道を歩いていた。


すると突然、頭部に激しい衝撃を覚えた。


――なにっ?


と思う間もなく、俺は意識を失った。



気がつくと、俺はコンクリートの床に寝転がっていた。


――えっ?

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