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無口な上に無表情が常の宇崎が、思いっきり口を吊り上げ、目を見開いて、はっきりと笑ったのだ。


声こそ出さなかったが。


その笑い顔を見た俺は、サイコパスを連想した。


「そう言われてみれば、君は肉が大好きだったね。けっこう有名だ。でもここでは諦めたほうがいいね。僕は肉なんてものは、絶対に口にしないんだから」


また笑った。


先ほどと同じ顔。


怖いというよりも不気味さしか感じさせない、常軌を逸した笑い顔だ。


こんな笑い顔は、今まで一度も見たことがない。


正直ある種の恐怖を感じたが、それでも言った。


「肉だと言ってるだろう」


「そんなに肉が食いたいと言うのか?」


「当たり前だ。肉を食わせろ」


宇崎は何か考えていたようだが、やがて言った。


「改めて言うまでもないことだが、ここでは僕が支配者だ。君は奴隷やペットですらない。それ以下の存在だ。その君が支配者である僕に対してなにかを要求し、それを叶えてもらおうなんて身の程知らずにも程があることを言い出すのであれば、それなりというか相当のリスク、覚悟を背負うことになるんだが、それでもいいと言うのかい?」


宇崎のまばたきすらしない大きく見開いた目を見て俺は一瞬怯んだが、それでも俺は言った。


「うるさい。ごちゃごちゃ言うな。俺は肉が食いたいんだ。さっさと肉を食わせろ」


「……」


「なに黙ってやがる。早く肉をよこせ。極上の肉を、この俺に!」


「……」

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