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「……ぎ……ざ……ま」


「下がれ」


小刀を構えて俺を睨みつける尾崎を睨み返したが、やつになんの変化も見られなかった。


宇崎が近づいて来た。


昨日、木刀で叩かれたところが、まだ痛む。


俺は少し下がった。


宇崎は線の近くまで台車を押してゆき、載せてあった食料と着替えを線の内側に置いた。


そして昨日の食器を回収すると、言った。


「着替えは?」


俺は昨日、風呂には入っていなかった。


ゆえに脱いだ下着などはない。


俺の反応を見て宇崎が言った。


「どうやら風呂には入らなかったようだね。好きにするといいよ。別に君が風呂に入ろうが入るまいが、僕にはどうでもいいことだからね」


宇崎はそのまま台車を押して出て行った。



――さて、どうしたものか……。


もう何回目になるのだろうか。


とにかく出来る限りのことをいろいろとやったが、首にかかっている鉄の輪も、それにつながる重い鎖も、憎たらしいほどにびくともしない。


牛が暴れてももちこたえると言っていたが、あながち嘘ではないようだ。


俺は壁を見つめた。

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