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異世界戦機  作者: 虎徹
第一章
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入門

「双方の情報の突き合わせは終わったと思いますけど、まだ聞きたい事ありますか?」


全てお互いの話を終えて哲哉はデルバートへ問いかけた。


「いや、もう聞く事も聞けた。感謝する」


そう一礼をして、デルバートはフィンへ視線を向ける。


そしてフィンは奥から丸い西瓜(スイカ)程の大きさの水晶を持って来てテーブルへと置いた。


「・・・これは?」


「フィンから話を聞いている。コタニ殿は異国の者だろう? ならばギルドカードは持っていないと思うのだが、どうだね」


「ギルドカード・・・ってもしかしてあの身分証の?」


「あのと言うのは分かりかねるが、身分証にもなるカードだ」


そう言ってデルバートはカードについて、色々と教えてくれた。


ギルドカードとはギルドに所属する者、全てに例外なく持っているもので、どこの街でも共通して使用できる身分証も担っている。


ギルドとは代表的な冒険ギルドを始め、商人ギルド、国士ギルドと大枠に分けて三種類あり、こちらも共通してどのギルドでも使用出来るとの事。


聞き慣れない国士ギルドだが、これは完全に国営のギルドと言う意味で騎士団や警備隊、近衛隊などが所属するギルドだ。


基本的に一般人は入れず、国に従事した者が必須で加入する事になる。


「本来街に入るにはこのギルドカードが必要で、持っていない者は別途滞在費用を頂戴している。だが――」


と、前置きをして更にデルバートは続けた。


「コタニ殿にはフィンを二重の意味で救って貰った恩がある。流石に恩人から金を取るのはな」


デルバートの隣に立っていたフィンがニコニコとした様子で続けた。


「勿論これで恩を返せたとは思っておりませんが、この場はこちらで負担させてください!」


ここまで言われれば流石に気づく。


恐らくこの水晶でギルドカードを作るのだろう。


それでそのカード作成時にかかる費用を負担しようというのだ。


ここは快く承諾しておくことにした。


(人の好意には甘えておいた方が人間関係上手くいくしな)


「分かりました。それではお言葉に甘えさせて貰います。それでどうすれば?」


するとそのままフィンが答えた。


「それではこちらで登録させて貰いますね。本来は国士ギルド用なので、変更を加えます。所属は冒険ギルドと商人ギルドどちらの所属になさいますか?」


(そんなの決まってる――)


「冒険ギルドで頼む!!」


「了解しました。それではここに血を一滴垂らしてください」


フィンにそう言われて、渡されたナイフで指を切ろうとしたが勿論傷つかない。


仕方ないので、耳朶を軽く切って、血を垂らす。


二人には変な顔をされたが、ここでは脱げないのだから仕方ないだろうと心で呟きつつ、水晶が青白く光って、中からカードが出てきた。


ニコっと笑いながら出てきたカードをフィンは哲哉に渡した。


――カード中身は以下の様になる。


テツヤ=コタニ 27歳 男

職業:冒険者

階級︰G

適正:銃剣術

技能:演算処理

称号:黒鎧の騎士


(・・・あれ? こんだけ? あれは? あの体力とか魔力とか腕力とか・・は?)


受け取ったカードの中身は想像していたのとはちょっと違っていた。


「あのー・・・ちょっと聞きたいん――」


「手続きも完了しました。なので、もうあちらの門から中へ入っても問題ありませんよ!」


「あぁ長々と付き合わせて悪かったなコタニ殿。良い宿屋があるんだ。俺の紹介で入れる様にしておいたから今日はそこでゆっくりと休むと良い」


質問しようとしたが、二人にあれよあれよと中へ促されて、結局ステータスについて詳しく聞けないまま、街に入る事が出来た。

やっと街に入れたと思ったら、ギルドカードまでゲットしちゃった。

けどステータス値無しって・・・どうなる事やら。


――――――――――――

テツヤ=コタニ 27歳 男

職業:冒険者

階級︰G

適正:銃剣術

技能:演算処理

称号:黒鎧の騎士

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