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第五話 そして俺は中庭に行った

 なんだか結構長く歩いた気がするが、やっと中庭へ着いた。


「こちらが中庭の入口になります」


 アイリが先行して中庭へ入っていったので、俺も後ろに付いていった。

 なんだか怒鳴り声が聞こえる、コウランの声かな。


「俺たちが弱いから仲間を敵に捕られた!

 俺たちが弱いから敵に陣地への侵入を許した!

 俺たちが弱いからユーリを抑えるのにここまでの被害を受けた!

 俺たちが弱いから今、この感情を抑えることができない!」


「「「その通りです!!」」」


「俺たちがもっと強ければ、そもそも仲間を人質に捕られることもなかった!

 俺たちがもっと強ければ、ここまでの被害を受けることもなかった!

 俺たちがもっと強ければ、ユーリを傷付けることもなかった!

 俺たちがもっと強ければ、そもそもこんな感情を持て余すことがなかった!」


「「「その通りです!!」」」


「なら!この悔しさを胸に、俺たちはもっと強くなる!」


「「「俺たちは強くなる!!」」」

「「「私たちは強くなる!!」」」


「よしっ、訓練再開!!」


「「「はいっ!!」」」


 


  





 なんかすごい暑苦しい所だった。


「いつもこんな感じですよ?」


 アイリ。え、まじで?

 さすがに予想外だった、俺もこんな脳筋だったのかと項垂れる。

 するとコウランがこちらに気づいた様子で、手招きをしていた。


「何だ来たのか、さすがに今日は来ないと思っていたんだが」


 俺はここに来た経緯を説明した。


「なるほどな、まぁ確かに治るまで説明しないよりは早めにしてくれた方が精神的にも楽だわな」


 コウランは軽い様子で言った。


「だが今再開したばかりだからな、もう少し待っていてくれ」


 コウランは元居た位置に戻って自信も訓練を始めた。

 俺は一体何をすればいいんだ……。


「ユーリ様、こちらに来てください」


 横に居たはずのアイリが何時の間にかテントの中へ案内するよう動いていた。

 俺はそそくさとテントの中に入る。

 なんだかすごく懐かしい感じがする、なんだろうか。


「ここは隊長、副隊長専用のテントになります。常にハーブも炊いておりますのでそれが懐かしいのかもしれません」


 なるほど、休憩室みたいなものかな。

 ん? 俺は入ってもいいのか?


「あぁまだそこは説明していませんでしたね。コウラン様が隊長、ユーリ様は副隊長をやっておりました。ただユーリ様は執事もしていた為基本的に訓練はコウラン様が筆頭でやっておりましたね」


 なるほど、俺は副隊長だったのか。

 アイリが淹れてくれた飲み物を飲んで一息をつく。

 しばらく無言の空間が生まれた、なんだか気まずい……。


「どうやら訓練が一段落付いたようですね、ユーリ様行かれますか?」


 訓練が終わったようだ。よし、俺は頬を叩いて自分の部下と思われる兵士の元へ向かった。

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