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第6話 自堕落少年とうるさい少女 2

「うーん......ここは?」


 ふと目が覚めた、視界がぼやけて頭がクラクラする。周りを見渡してみると壁とカーテンに囲まれており、ここが保健室のベットの上だということが分かった。


「山宮くん!」


 カーテンの向こう側から立花の声が聞こえてきた。少しすると立花がものすごい勢いでカーテンを開けてこちらをみている。


「いま救急車呼んだから!頑張って!」



「そうか俺は頭ぶつけて....」


「喋っちゃダメ!」


 立花が俺に向かって怒鳴りつける。うっ。声が頭に響く.....。俺は右手で頭を押さえた。


「ああ!大丈夫!?私の事分かる!?頭痛いの!?」


 立花が俺に抱きつきながら大声で色々な質問を一度に言ってきた。だからあんたの声がうるさいんだって。とりあえず質問に答える。


「大丈夫だよ、立花。立花が大声出して頭に響くだけ」


「ッ!ごめんなさい!でも私心配で........山宮君が........私を守ってくれて......うう.....グス」


 大声を出したと思ったら次は泣き出してしまった。俺は立花が安心できるように頭を優しく撫でてやった。


「さっきも言ったけど俺大丈夫だよ!どこも痛くないぜ!」


 ちょっと頭が痛いがここで言う必要は無いだろう。しかし、それ以外はいたって普通だ。


「でもその.....頭から血が出てる......」


「えっ!まじかよ!」


 俺は自分の頭を触ってみる。すると応急処置をされたのか頭には包帯が巻かれていた。


「うわああああん!やっぱ大丈夫じゃないじゃんんん!」


 立花をまた泣かせてしまった。彼女の涙やら何やらで俺の制服はすごいことになっている。


「大丈夫大丈夫!超余裕!」


 立花を泣きやませようと俺は立花の頭を再び撫で始めた。そこでふと頭に違和感がある。俺の身体に流れている魔力が後頭部の患部に集中しているのだ。しばらくその状態が続き、魔力の集中が霧散すると、頭の痛みは完全に消えて視界がクリアになった。


「おお。これは....」


 俺は後頭部の傷があった場所を触ってみる。


「ちょ!山宮くん!」


 立花がまた泣き出しそうだが今は無視する。


 おお、傷が消えてる。これはすごいぞ!おそらく俺の魔力が何かしら作用したのだろう。これでさらにダンジョン攻略が捗るぞ。


「ちょっと頭洗ってくるわ」


「山宮くん!?」


「ちょっと待っててすぐ戻るから」


 俺は立花の束縛から解放され保健室の掃き出し窓から外に出る。


 因みに保健室は一階にあり、校庭に隣接している。おそらくどこの高校もこういう構造になっていると思う。


 すぐ近くにある水道のハンドルを回す。すると勢い良く水が出てくる。蛇口を上に向けて頭を下げる。水がとても冷たいが今は我慢だ。


 しばらく洗っていると大分血が落とせた。少々髪がギチギチするが仕方ない。しっかりと水気を切り保健室に向かう。確か保健室にはタオルがあったので使わせてもらおう。すると救急車のサイレンの音が聞こえてきた。


 うわっどうしよう。非常にめんどくさいことになったな。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「はぁ。やっと終わった」


 時刻は22時。俺は学校近くの病院からやっと解放された。夏に近づきつつある季節だがこの時間だ、結構涼しい。


 あれから病院に搬送されて色々検査された。あのドーナッツ状の機械も体験した。確かCT検査とかいうやつだ。だがしかし俺には異常はなかったそうだ。まあそれこそが異常なんだけどね。


 しかし困ったな。ここから徒歩で学校に行かなくちゃいけないのか.....でもまあ病院で永遠と寝っ転がっているよりかは幾分かマシだ。


 スマホを開くと立花から着信が何回もかかっている事がわかった。俺は早速彼女に電話をした。まあ会話の内容を簡単に説明すると


大丈夫だった?ホントごめんね!。全然平気だよ。なんともなかったし。


 といった感じのやり取りを5回ぐらい繰り返して電話は終了した。立花と話しているうちに学校についていた。俺は自転車に乗って家に帰った。

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