表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

0話 転生2

「ふゎぁぁぁ・・・よく寝たなぁ・・。」


陸はいつものように布団をしまおうと立ち上がると「ある事」に気づいた。



「あれ、こんなに俺の部屋キレイだったっけな?」


散乱していたはずの攻略本やゲーム機がキチンと整頓されている。


陸は一人暮らしで親は父親だけ。部屋を訪れたとしてもわざわざ掃除などするわけがない。



奇妙には思ったがまず布団をしまってから考えようと押し入れのふすまを開けると・・・



そこには「同じ布団」があった。



先ほども言ったが陸は一人暮らし。



布団が2つあるわけがない。



しかも今陸が持っている布団と同じなのだ。



「何がどうなってるんだよ・・・・」



さすがにおかしいと思った陸は布団を床に置き、部屋を隅々まで見ることにした。



「やはりこの部屋おかしいぞ。」



隅々まで見るとこの部屋のあらゆる場所が昨日眠りについたこの部屋とは違うことが分かった。



眠りについた日、陸の家の蛍光灯は寿命を過ぎていて、もう光ることはないはずだった。


しかしこの部屋の蛍光灯は違う。まるで新品のように光輝いている。



溜めておいた洗濯物だって、何故か綺麗に洗われて物干し竿に丁寧に干してある。



五分ほど見回ったが、その短時間で変わっているところが五つほど見つかった。



陸はここはどこなのか、そしてどうやってここへ来たのか考えた。



するとひとつの可能性が浮かび上がった。



「もしかしたら、ここは2日前の俺の家か?」



ーーーー2日前の家。



確かに2日前ならゲームをする前に家事を全て終わらせたため、洗濯物はきちっと干してあるはずだ。


それにまだ攻略本も使っていないから散らかってもいないはず。



他の変わっている所も全て2日前の部屋に戻ったとすればつじつまが合う。



「ってことは俺は2日前に戻ったってことか?」



「違いまーす」



「え、違うの。ってか誰!?」



陸は独り言に返事をされて、反応してしまった。ここには陸以外誰もいないはずなのに。



謎の声は陸の質問を無視して「玄関まで動いて、ドア開けてー」


と陸に言った。



陸はその場にいても仕方ないと思い、謎の声に従うことにした。



玄関まで移動し、何度も開けてきたドアを開けようとする。


しかし、何故かいつもよりドアが開きにくかった。


開きにくい。何故こうも開きにくいのだろう。



そう思いながら陸はドアを開く力を強くした。



すると、ドアが少し開いた。



その少しの隙間からは溢れんばかりの光が見えていた。



「ようこそ、ダンジョンクラフター。」



そんな声が聞こえた気がする。



陸は思いっきりドアを開いた。




そこにはーーーーーーーーーーーー









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ