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  作者: 樋渡 幸
1/5

†1†

今の時代、誰もが影のような自分を

他人とどこが同じでどこが違うとか比較しながら、必死に生かそうとしている


注意深く息を詰めて、新製品に身を固めてみたり

携帯で繋がる関係に満たされない苦しみを託したり


造られた道程

ここを歩けば大して逸れもせずに大人というカテゴリに踏み込める


ほらね

僕も君も、あっという間に大人になる

大人になるのを急ぎすぎて、子どもの頃っていうのはどんどん後ろに追いやられていく


だからみんな、後ろへ後ろへと流れていく今、この時間を

せいいっぱいの虚勢で

限界ぎりぎりのところで

生きている


その虚勢は

今が楽しいっていう思い込みと、これからへの不安をないまぜにしてできる


だから

他愛ないおしゃべり

西日差す教室

ふとあまりの空虚さに怖くなる時がある


空虚に気付いた分だけ、影のような自分は、もっともっと薄くなってくんだ

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