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後半 強敵っ!テンプラー&カラアゲハ兄弟

何故か前の投稿から2週間近く経つのに感想が贈られてきたので、これは運が向いて来たか?と言う事で、急遽予定を前倒しして後半を投稿します。

実はちょっと前に朝起きたら世界中で革命が勃発していた・・。当時はテレビもネットもその話題で持ちきりだった。勿論私が住んでいるこの国も例外ではなかったらしい。

しかも驚け、革命戦士を名乗る暴徒たちの手によって米国が密かに開発し東京の横田基地に配備していた『時空転移爆弾』というものが爆発してしまったのだっ!


おかげで日本は国土ごと国民も含めて『表面おもてめんフライダー『クウカ』の世界』へ転移しちゃったらしいのっ!


当初、私はそんな素人小説で手垢が付きまくっているような設定などある訳がないと信じなかったんだけど、大学からの帰り道で悪の組織『まお~ん』のザコ戦闘員に襲われたところを『オタキリショー』そっくりな八文字疾風さんに助けられた事によって改心した。


それを切っ掛けとして、私は八文字疾風さんの思われ人として彼をサポートするようになった。

うん、多少誇張が入っているけど何れそうなる予定だから問題ないっ!


そして八文字疾風さんは表面フライダー『クウカ』に変身して、悪の組織『まお~ん』が送り込んできた『改造人間カニコロッケ』と戦い、なんと怪人を改心させてしまった。

うんっ、さすがは『クウカ』。強いだけじゃなく優しさも持ち合わせているのねっ!


だけど戦いはまだ終わっていない。そう、新たな敵が八文字疾風さんの前に現われたのよっ!それもふたりもっ!


「がははははっ!八文字疾風、いや表面おもてめんフライダー『クウカ』よっ!お前が倒した『改造人間カニコロッケ』などは我ら『まお~ん』怪人衆の中では最弱っ!そのような怪人を倒したからと言って頭に乗るなよっ!」

新たな敵は突然現われていきなり上からの態度で八文字疾風さんに対してマウントを取ろうとしてきた。

でもまぁ、言っている事は合ってるな。だけど『改造人間カニコロッケ』の真価が発揮されるのは食卓でよっ!あなたたちにそれが出来る?


私の心の問いかけに何故か『まお~ん』の怪人たちは答えてきた。むーっ、これがテレパシーってやつなのか?もしくはSNS?


「さて、それでは戦う前に俺たちの名前を教えておいてやろう。お前も誰に倒されたのか判らないのではあの世でいい訳も出来ないだろうからな。がははははっ!」

「ふふふっ、テンプラーの兄貴。それは俺に言わせてくれ。やい、表面フライダー『クウカ』っ!こちらにおられる方を誰と心得るかっ!この兄貴こそ、悪の組織『まお~ん』怪人衆の中でNo7の地位におられる『改造人間テンプラー』兄貴だっ!ええいっ、頭が高いっ!控えおろうっ!」

ふたりの怪人の内、どうやら弟分らしい怪人が兄貴分らしい怪人の紹介をしてきた。でもNo7って微妙なんじゃないの?だってまだ上に6人いるって事なんでしょ?そして弟分は当然それより下なはず。

と言うか、『まお~ん』怪人衆って何人いるの?まさか『改造人間カニコロッケ』も含めて9人って訳じゃないわよね?仮に9人だったら『改造人間カニコロッケ』が抜けた現在、あんたたちドペケじゃんっ!


そしてこの私の疑問は疾風さんも感じたらしい。なので質問したわ。

「あーっ、俺も一時とは言え悪の組織『まお~ん』にいた。ただ本当にちょっとしかいなかったから悪の組織『まお~ん』の組織内ランキングには詳しくないんだ。それで今後の事もあるので怪人衆の事について教えてほしいんだが?」


「くくくっ、表面フライダー『クウカ』などと名乗っていても、所詮は『改造人間アジフライ』の出来損ないよ。いいだろう、冥土の土産として教えてやる。我ら悪の組織『まお~ん』怪人衆の総数は12人。いや、今は『改造人間カニコロッケ』と『改造人間エビフライ』が抜けたから10人だな。」

「成る程、それであんたはその中のNo7という訳か。で、そっちの下っ端は何位なんだ?」


「てめぇ~、舐めた口をきくとぶっ飛ばすぞっ!俺には『改造人間カラアゲハ』という立派な名前があるんだっ!そして順位はNo9だっ!」

「あっ、すまん。知らぬ事とはいえ失礼した。となると後は1位から6位と8位、10位の名前が気になるな。」


「うむ、言葉で一々説明すると面倒なので一覧表をみて貰おう。」

そう言うと『改造人間テンプラー』は一枚の紙を疾風さんに手渡したの。それを私もちゃっかり疾風さんに寄り添って見たわ。


悪の組織『まお~ん』怪人衆ランク表

『改造人間芋コロッケ』No1  『改造人間テンプラー』No7

『改造人間餡ドーナツ』No2  『改造人間フライパン』No8

『改造人間白身フライ』No3  『改造人間カラアゲハ』No9


『改造人間カキフライ』No4  『改造人間メンチカツ』No10

『改造人間えび天ぷら』No5  『改造人間エビフライ』No11脱退

『改造人間かき揚げ天』No6  『改造人間蟹コロッケ』No12死亡


成る程、確かに『改造人間エビフライ』と『改造人間カニコロッケ』は最弱クラスだったわ。

でも8位のフライパンってなんだろう?他の怪人たちは揚げ物で統一されているのにこの怪人だけ調理器具名ってのは変よね?


あっ、もしかして『揚げパン』の事か?と言うかなんで怪人の名前を5文字に拘っているんだろう?おかげで『カニコロッケ』がわざわざ漢字の蟹になっているわ。その癖、エビはカタカナなのね。

後、7位のテンプラーだけど、他にエビ天やかき揚げ天がいるのにわざわざテンプラと名乗る意味が判らない。9位のカラアゲハもこじつけっぽいネーミングよねぇ。


と言うか、この順位って仮に疾風さんが『改造人間アジフライ』として参加していたらどう変わるんだろう?

私は他の怪人たちの実力を知らないから断言は出来ないけど疾風さんが変身した表面フライダー『クウカ』は表面だけがアジフライの失敗作だったらしいけどすごく強いわよ?


なので3位の白身フライよりは絶対強いと思うのよね。だってアジフライですもの。でも確かに2位の餡ドーナツは強敵っぽいわ。

その餡ドーナツよりも順位が上の芋コロッケは字面だけでも最強ぽい。と言うか芋コロッケってフライドポテトの事ではないのよね?


確かにフライドポテトは美味しいけど、怪人化するには無理があるんじゃないかなぁ。いや、黄色い『M』のロゴマーク入りの赤い入れ物に入れた状態ならばボリュームも出せるか。



と言う事で、文字数の関係で『改造人間テンプラー』と『改造人間カラアゲハ』を秒で倒したクウカは、この戦いに決着をつける為、悪の組織『まお~ん』の本拠地にサイコロン号で向かったの。

勿論私もついていったわ。きゃ、疾風さんと二人乗りしちゃったっ!


因みにずーっと前に仲間になったはずの『改造人間エビフライ』は運転免許を持っていないので自転車で来るそうです。なので少し遅れると連絡がありました。

そして今、私たちがいる場所は太平洋上の孤島『ミッドウェイ島』。はい、なんでオートバイで走っていたのに島にいるんだよっ!という突っ込みは甘んじて受けるわ。


でもサイコロン号は高性能なのだっ!だから当然水陸両用なのっ!と言うかその気になれば空も飛べるそうですっ!

すごいぞ、サイコロン号っ!今夜はスキヤキだぁっ!はい、タイヤキではありません。スキヤキです。


そして今、私と表面フライダー『クウカ』の前には悪の組織『まお~ん』の幹部衆が勢ぞろいしている。

一応、お浚いとしてもう一度名前を紹介するけど、中央にいるのが幹部衆ランキング1位の『改造人間芋コロッケ』で、その左右にランキング順に

『改造人間餡ドーナツ』No2

『改造人間白身フライ』No3

『改造人間カキフライ』No4

『改造人間えび天ぷら』No5

『改造人間かき揚げ天』No6

『改造人間フライパン』No8所謂、揚げパン

『改造人間メンチカツ』No10

が並んでいた。

因みにザコ戦闘員はここまで連れてこれる費用がなかったので今回出番はないそうです。


うん、みんなその名に恥じないコスチュームだわ。彼らを知らない人が見ても誰が誰だか簡単に言い当てられる姿をしてるもん。

でもそんな揚げ物たちから手足が伸びているのはやっぱり異質だなぁ。まぁ、私はタイヤキ君で見慣れていたから大丈夫だったけどねっ!


とは言え『まお~ん』幹部衆は結構手強そうだった。いや、1対9なんだからかなり卑怯なんだけど、この戦いはスポーツじゃないからそんなきれい事を言っても仕方がない。

なので微力ながら私も『クウカ』に助力します。


「あなたたちっ!ひとりに大勢で取り囲むなんてどこのヤクザもんよっ!組長のしつけがなってないわっ!組長はどこにいるのっ!」

「これはこれは随分とまた威勢のいいねぇちゃんだな。まぁ、偉大なる我らが創造主『シェフ・ド・キュイジーヌ』様はお前らなど相手になさらないのさ。だがその気風のよさに免じて幹部衆No1の俺様がねぇちゃんの相手をしてやる。くくくっ、じっくり可愛がってやるから喜べっ!」

私の挑発にお馬鹿さ丸出しで『改造人間芋コロッケ』が答えた。よしよし、これで『クウカ』の相手は8人。しかも一番強いやつが抜けたから残りはカスばかりなはず。


もっとも『クウカ』は私のそんな状況を危険と思ったのかこちらに駆けつけようとしてくれた。でも幹部衆8人が『クウカ』の行く手を遮る。

うん、大丈夫よ、『クウカ』。私のことは気にしないで。私はあなたの為ならば死ねるからっ!


とは言ってもここで死んでは疾風さんとのらぶらぶタイムがなくなってしまう。なので私はバッグから必殺アイテムを取り出して『改造人間芋コロッケ』目掛けて搾り出した。


「ぎゃ~っ!こっ、この液体はっ!うお~っ!目がっ!目がぁっ!」

「ふふふっ、これぞ世界一辛い唐辛子としてギネスにも載ったことがある『トリニダード・スコーピオン』の濃縮エキスよっ!因みに本当に失明するから良い子は真似しないでねっ!」

私の不意打ちともいえる唐辛子エキス攻撃に『改造人間芋コロッケ』はひたすら悶え苦しんでいる。でも言わせて貰うと、あんた何処に目があるの?因みに生ジャガイモの芽には毒があるから食べちゃ駄目よ。


そしてこの攻撃は他の怪人たちも震え上がらせたようである。その理由は食べ物を模した怪人のアイディンティティを揺るがすものだったかららしい。

つまり彼らは食べ物を粗末にされる事を恐れるらしいのだ。なので激辛エキスを降りかけられた事により食べ物としての価値がなくなった『改造人間芋コロッケ』は存在理由がなくなってとうとう事切れてしまった。


だが、『まお~ん』幹部衆も自分たちの弱点は理解していたらしい。なのですぐさま全身をビニールカッパで覆い激辛エキスが直接体にかからないよう対処してきた。

なので多少は動きが鈍くなったようだが『クウカ』と『まお~ん』幹部衆の1対8という戦力差は変わらない。


勿論必殺アイテムを封印されてしまった私にはこれ以上『クウカ』を助ける術がない。下手に加勢して人質なんかになったら逆に『クウカ』に迷惑をかけてしまう。


だが、そんな表面フライダー『クウカ』の危機に際してサイコロン号が動いたのっ!


ぐおんっ!

唸る水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒1284ccエンジンっ!

更に4in1の集合排気管から発せられた野太い排気音が周囲を圧倒する。その正式名称はホンダCB1300SFだぁ~っ!


そんなサイコロン号はクウカが乗っていないにも関わらず、自らエンジン回転数を6千まで上げるとクラッチミートと共に後輪を空転させながらウイリーをぶち噛まし、『クウカ』を取り囲む怪人衆たち目掛けて突進したわっ!

そう、サイコロン号はその266kgもの車重にて怪人衆たちにカミカゼアタックを敢行したのよっ!


その後、サイクロン号にアタックされた怪人たちは次々と異世界へ旅立って行った。その光景を見て私は呟く。


「あれが素人小説界隈で有名なトラックに轢かれて異世界転生ってやつなのね。まっ、今回はトラックじゃなくてオートバイだけど・・。」

でもサイコロン号はちゃんと分をわきまえていて、幹部衆ランキング2位の『改造人間餡ドーナツ』と8位の『改造人間フライパン』・・多分本当は揚げパン。だけは『クウカ』の為に残したみたい。


いや、違うな。『改造人間餡ドーナツ』を轢いちゃうとお腹のアンコがはみ出てきちゃうからビジュアル的に嫌だっただけかも知れない。

更に揚げパンに至っては多分中身がカレーだと思うから餡より更に絵図らが悪くなっちゃうもんねっ!


かくして、状況は残った悪の組織『まお~ん』幹部衆2人と表面フライダー『クウカ』の一騎打ち?へと舞台が整えられた。

そして当然ながら『まお~ん』幹部衆の方から『クウカ』に因縁をつけてきた。


「表面フライダー『クウカ』よ、機械に助太刀してもらうとは情けないな。だが、機械とて真の強者の前は避けて通るらしい。なのでお前は我らが直接相手をしてやる。くくく、喜べ『クウカ』よっ!我が餡の甘さとカラリと揚がったパンとのハーモニーを味わいあまりの美味さに昇天するがいいっ!」

いや、『改造人間餡ドーナツ』よ。確かに餡ドーナツはおいしいけれど、さすがに喋る人間サイズ、且つ手足付きとなると大抵の人は食べるのを遠慮すると思うぞ?

実際、手足付きのタイヤキくんが振舞った餡は大変評判が悪かったみたいだし・・。


そう、現代人は食に関して大層『映え』を重要視するのだ。だがそれは一般大衆の動向であり改造人間たちにその感覚はないみたい。

なのでやつらはビジュアル的にすごく残念な方法で攻撃してきたわ。


はい、もう言葉にするのもアレなんだけど・・、なんと改造人間たちは『クウカ』を前にしてぴょこんとうんこ座りしたかと思ったら本当にケツから腹の中身をひり出しやがったのよっ!


しかもそのひり出したモノを両手に持って、それを『クウカ』に塗りつけようとしたのっ!

ちょっと、ちょっとっ!確かにそれはウンコではなくアンコとカレーなんだろうけど、少しは空気を読まんかいっ!


と言うか、なんで塗りつけようとするっ!確かゴリラがウンコを投げつけてくるゲームが昔あったらしいけど、どちらかと言うとその方がまだましだわっ!

と言うか、本来うんこは眼鏡っ子が棒にさして「ぶーんっ!」とか言いながら追いかけてくるのが古典ギャグだろうがっ!


あら、また私ったら昔のジャンプ漫画からネタを拾ってきちゃったわ。うん、まぁ、あの漫画はアニメにもなったから再放送を観て知っていたという事にしておこう。


でもこれは状況的に『クウカ』は不利よね。と言うか怪人たちが手に持っているものはウンコじゃないと頭では理解していても近付きたくないわ。

うん、どうりでサイコロン号があの怪人たちを轢かなかったわけだ。タイヤの溝に入ったら洗浄が大変だものね。


だけど『クウカ』は信念の人だった。なので擬似ウンコになど惑わされずにそれぞれの怪人たちの腹に『クウカパーンチ』をお見舞いしたわ。

そのせいで怪人たちは口と思わしき場所と、お尻?らしい箇所から盛大に中身をぶちまけてあっさり倒れてしまった。


う~んっ、グロい・・。これがもしテレビ番組の撮影現場だったらモザイク処理では済まないだろう。きっとこの回はお蔵入りとなるはずだ。

とは言え、圧倒的不利な状況だったにも関わらず『クウカ』は勝利した。うん、やっぱり正義は勝つのねっ!


と言う事で、私はアンコとカレーまみれになったクウカに駆け寄ると何故か持っていたバスタオルでクウカの体に付着した『汚物モドキ』を拭き取った。


うん、クウカったらちょっと恥ずかしそうだったけど何も言わずに拭き取らせてくれたわ。

よっしゃっ!これは無言の了承よっ!なので私は念入りにクウカの逞しい体を触りまくる。


いや~ん、この厚い胸板で抱きしめて欲しいわっ!あっ、なんか股間にもアンコが付いている。

グッドっ!『改造人間餡ドーナツ』よ、あんたいい仕事したわっ!


だけどさすがにクウカも股間は拭き取らせてくれなかった・・。むーっ、残念っ!


そして戦闘が終結し私たちが日本に帰ろうとした頃、漸く『改造人間エビフライ』がイルカに乗ってやってきた。

当然私は「『海のトリトン』かよっ!」と突っ込んだ。そしたら『改造人間エビフライ』は「いや、そこは『城みちる』と言って欲しかった・・。」と返してきた。

そんな昭和期のアイドルなんて平成生まれの私が判るかぁっ!いや、『海のトリトン』の突っ込みも平成生まれとしては微妙な突っ込みだったわ・・。


かくして幹部衆を全員失った悪の組織『まお~ん』はこの世から姿を消した。

まぁ、幹部衆から偉大なる我らが創造主と持ち上げられていた『シェフ・ド・キュイジーヌ』とかいうやつは取り逃がしちゃったけど、後はインターポールに任せても大丈夫でしょう。多分銭形警部が捕まえてくれるわ。


そう、戦いは終わったの。でも改造されてしまった八文字疾風さんの体はそのままだ。そう、疾風さんはこれからも一生表面フライダー『クウカ』という仮面を背負って生きてゆかねばならぬのだ。

こうして私は『クウカ』の番組を観ていた時には判らなかったリアルな現実を知った。そう、確かに物語はハッピーエンドで時が止まるけど、現実の世界ではまた日が昇るのである。


でも『クウカ』・・。安心して。私はいつまでもあなたの側にいるから。だからまた笑ってね。あなたに涙は似合わないわ。

そう、『クウカ』はひとりぼっちなんかじゃない。だからもう夕日に向かって走り出さなくてもいいのよ。


いや、ごめん。やっぱり走りましょう。でないと日本に帰れないわ。

ほら、エビフライも帰るわよっ!と言うかあなた何の役にも立ってないじゃないっ!何しにここまできたのよっ!


えっ、帰りはイルカに乗せてやるって?いやいや、それはノーサンキューだわ。だって私には疾風さんが運転するサイコロン号のリアシートがあるものっ!

そう、この席は私のものなのっ!誰にも譲らないわっ!


かくして私と疾風さんはサイコロン号で夕日に向かって太平洋を走り出したのであった。


-表面フライダー『クウカ』 完 -

長い間、クウカを応援してくれたチビっこたちよ、ありがとうっ!

今回で表面フライダー『クウカ』は終了ですが、次回は2033年初春より、両面固焼きフライダー『ハードボイルダー』が始まります。

なのでまた応援してねっ!『ハードボイルダー』のチカラの根源は君たちからの声援だぁ~っ!

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