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第1話 姉と弟、ミクロレースの日常

夢で見たテレビの映像を元に加筆編集しながらチャットGPTに書いてもらいました

 私の名前は湊ほのか(みなと ほのか)。石川県のとある町で、両親と弟の四人で暮らしている、ごく普通の高校一年生だ。

 ただ、一つだけ、今の世の中ではちょっと珍しい家族かもしれない。私の家は、世界的に流行している“ミクロレース”の元プロ選手だった両親がいる家なのだ。


 ミクロレース。それは、人間の手のひらに乗るほどのサイズにまで縮小された特殊機体を動かし、現実世界のさまざまな場所に設けられた専用コースを走破する競技ゲームだ。

 これがただのテレビゲームと違うのは、仮想空間ではなく、本物の現実世界を舞台に行われるという点。

 機体とアバターは転送装置によって、コースに設定された場所へと移動し、AIによって設計された立体コース内を疾走する。コースの舞台は人工空間や施設内、山岳地帯、果ては宇宙空間までも用意されていて、ステージごとにまったく異なる環境を走り抜けるのだ。


 ミクロ機体の最高速度は秒速3メートル。たったそれだけ?と思うかもしれないが、ミクロサイズの空間で秒速3メートルというのは、常人にはとても制御できるものじゃない。


 しかもこのレース、コースは三次元構造で上下左右、前後あらゆる方向へと瞬時の判断を求められる。瞬き一つの遅れが命取り、いや、ゲームオーバーになることもざらにある。


 このゲームにすっかり夢中なのが、私の弟・れんだ。まだ中学一年生なのに、学校から帰ればコントローラーを握ってミクロ機体を操り、全国ランキングでも上位に食い込む腕前を持っている。


「姉ちゃん、また負けてんのかよ!」


 夕食後、いつものように家のリビングでレースの対戦をしていた私は、案の定、蓮に完敗していた。

 対戦コースはセミロングモード。上下左右に広がる立体迷路のようなコースを、蓮の機体は自由自在に駆け抜け、私はそれを追いかけるだけで精一杯。


「だって、こんなクルクル回るの無理だし!頭がついていかないんだよ!」


「言い訳すんなよー。もっとさ、反射で動かせよ!」


 悔しいけれど、正直なところ、私はこのレースが得意じゃない。画面の向こうでぐるぐると動くコースを追うと、すぐに目が回ってしまう。

 それでも嫌いじゃないのは、宇宙ステージだけ。宇宙空間をゆったり漂いながら、惑星の周りを周回するコースが好きだった。勝ち負けなんてどうでもよく、ただボートを操って宇宙を漂う時間が楽しい。


 そして、その宇宙ステージで、私は時々一つの不思議な光点と並走することがあった。誰かの機体なのか、それとも何か別の存在なのかはわからない。でも、不思議とそれに出会えると、少し嬉しくなる。


「ふーん、じゃあ今度は宇宙ステージで勝負する?」


「それなら負けないかも」


 私はそう言って笑った。このときは、まさか自分が命懸けのレースに巻き込まれることになるなんて、夢にも思わなかった。

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