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第15話:壊れた心の先に見えるもの――絶望か、光か?
陽斗の孤独な朝
陽斗はぼんやりと窓の外を見つめていた。
重い胸の痛みが消えず、呼吸が浅い。
「もう、何もかも終わらせたい……でも……」
手にはもにゅの小さなぬいぐるみ。
それだけが、かすかな救いだった。
理沙の後悔
理沙は自分の部屋で震えながら電話を握りしめる。
「ごめんね、陽斗……私、こんなふうになっちゃって……」
涙が止まらず、声が震えた。
天音の葛藤
天音は鏡の前で自分の顔を見つめていた。
「私、壊れてしまったのかな……でも、あの人がいないと、どうしようもなくて……」
目に一筋の涙が流れた。
もにゅの決意
もにゅは陽斗の肩に手を置き、静かに言う。
「もにゅは、ずっと佐原くんのそばにいるモニュ。みんなを幸せにしたいモニュ」
クライマックス:かすかな光
陽斗は理沙と天音、そしてもにゅと向き合い、震える声で言う。
「ぼくは……まだ、諦めたくない。みんなで、もう一度やり直せる気がするんだ」
理沙と天音は互いに顔を見合わせ、涙を浮かべながら小さく頷いた。
エピローグ
夜明けの空に、ほのかな光が差し込む。
壊れた心が少しずつ、修復されていく予感があった。