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第12話:心の迷宮 — 欲望と絶望の果てに
陽斗の孤独
薄暗い自室で、陽斗はもにゅ人型を抱きしめながら呟く。
「みんな、ぼくから離れていく……どうして……?」
もにゅは静かに応える。
「もにゅは、ずっと佐原くんのそばにいるモニュ……」
だが陽斗の目は涙でにじんでいた。
理沙の壊れた独白
理沙は自室の壁に、陽斗ともにゅの写真をびっしり貼っていた。
「どうして私だけ見てくれないの? 嘘だよね……全部嘘だよね……」
涙がこぼれ、声は震え、壁を殴りつける。
天音の暗躍
天音は笑顔の裏で、陽斗のスマホを監視し、メッセージを送り続ける。
「佐原くんは私のもの。誰にも渡さない……」
その瞳は冷たく、時に狂気じみて光る。
もにゅの葛藤
「ぼく、どうしたらいいの……? みんなを傷つけてしまう……」
もにゅは誰も傷つけたくないのに、争いの渦中にいる。
陽斗の叫び
「お願いだ……やめてくれ……こんなの、もう耐えられない……!」
その声は虚しく、誰にも届かない。
クライマックス
理沙が部屋に押しかけ、天音と陽斗のやりとりを見て絶叫。
「嘘でしょ……どうしてあんたが……」
天音も怒り狂い、もにゅもパニックに。
陽斗は膝をつき、涙を流す。