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水妖令嬢リヴァイアのデス・ヴェール

水妖令嬢リヴァイアのデス・ヴェール

水妖令嬢と揶揄される中央国家サンベルテの侯爵『元令嬢』のリヴァイアは憂鬱であった。
なぜなら今し方その中央国家から追放されたばかりであったのだから。

実の母は病死、血の繋がっているはずの父からは手切れ金を渡され厄介払い。婚約者、継母や義姉などは論外。
追放・勘当・婚約破棄のトリプルコンボで頭の痛いリヴァイアに残っているのは母の代から仕えている専属執事のロックスと僅かばかりの金貨のみ。
頭を抱えたリヴァイアに対して、ロックスはいつも通りの静かな声で言った。

「お嬢様にはこれより奥様のご実家がある【冥府】へと向かっていただきます」

物心ついた時から見た目の変わらない執事、冥府にあるという母の実家。そしてリヴァイアが水妖令嬢と悪し様に噂されるようになった訳…。
冥府で待つ叔父や従弟、奇々怪々な死者の国の住人、謎に包まれた冥府を統べる冥府の帝王。

全てはリヴァイアが冥府に下った時、物語が始まる ――――――
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