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5.






破壊された室内──噎せかえる血の匂い──散らばる肉片…


クソクソクソクソ!こんな筈じゃなかった!ただの人間の分際で調子に乗りやがって!クソが!


攻撃魔法を繰り出し、斬り飛ばされてもすぐ元通りの姿を見せつけ、お前の攻撃など効かないって嘲笑ってやれば──じゃあ長く楽しめますね──そう言って強がるから、現実を教えてやるつもりだったのに、気がつけば優勢だった筈が劣勢になっていた。


豪快に斬り飛ばす攻撃から、少しずつあたしの身体を削る攻撃に変えた凪沙は、ずっと笑顔でそれを成す。疲れを知らないヤツにどんどん削られ、徐々に再生スピードは落ちていった。



「確か…『相手の力量も分かんないような雑魚が、いつまでそんな余裕でいられるかしらね!』とか言ってた気が。」


骨だけになった両腕──抉れた脇腹──片足の膝から下が無いせいでバランスが取れず立ってられない。


あんなに速攻で出来てたのに、今じゃもう全然再生出来てない。正確には再生している。…ちょっとずつだけど。


早くぶち込みたいって言ってたショーンは四肢を切断され、剣を尻に何度も何度もぶち込まれ、大分前から呻き声も聴こえなくなった。


あたしとの攻防の片手間に弄くり回されたショーンは多分──いやもう絶対死んでる。人間はあんな物体になってまで生きてらんない。


反応なんてとっくにしなくなってるのに何が楽しいのか、ショーンを執拗なまでにぐちゃぐちゃにしてる。


「まだですか?暇潰しして待ってあげてるんだから、早くご自慢の再生してくださいよ。」


そう言いながら剣を一閃、耳を削がれた。


「ギャッ!」


「急がないとどんどん面積小さくなっちゃいますよ。」



どうする?──どうしたら─…そうだまだジュドが!アイツを囮に──って失神してる!?どうりで静かだと思った!ほんと使えない!



「う~ん…なんかもう飽きたかも。殺っていいですか?」


『 』



「了解でーす。」






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