第7話 〜最弱のオレでもできる仕事〜
コスタル・マニカについたのはいいんだけど...
どこに行ったほうがいいんだ? 目的地は先に決めておこう。
あ! そうだ! 装備を買いに行こう! さっき装備がどうとか言ってたし。
で? 装備屋はどこだ? まぁ、いつか見つかるか...
それから一五分ほど探し回って、ようやく見つけた。だが、重大なことに気がついてしまった。
「お金ないじゃん!」
.......
オレは装備屋の前で結構なあいだフリーズしていた。かっこいい中二心をくすぐられるような物がたくさんあったからだ。 悔しいが諦めるしかないのか...と思ったとき、あるものが目に飛び込んできた。
大きい掲示板に
依頼
薬草取りに行ってくれませんか?
薬草×250
報酬 500G
依頼を受けてくれる方は、この掲示板の立っている右側の薬品屋に来てください。
早いもの勝ち。依頼できるのは1人のみ。
500...Gだと?
それってどれぐらいなんだ!?
まあいい。これしか他にお金を稼ぐ場所がなさそうだ。
バンッ!
「依頼を受けに来た!!」
思いっきりドアを開けたから店主が驚いていた。 ...ごめんなさい。
「あ...すいません。今さっき依頼をされた方が来まして... 大変申し訳無いのですが、依頼はもうしておりません。」
え...? マジすか? まぁいつものことだ。転生する前も、こんな事がよくあった。 気持ちの切り替えには慣れている。 うん。慣れている。落ち着けオレ!!
「って言ってみたかったんですよ! 気を落とさないでください!」
なんだって!?
「では、依頼は...」
「はい。あなたに頼みます。」
やったー!! これでお金を稼ぐことができる!!
「では、この街の離れにある森に薬草を摘みに行ってください。」
「薬草はこんな感じのものです。」
「ふむ...」
薬草はいかにも毒がありそうな青紫色の花だった。
「森なら大抵はどこにでも咲いているので。 ではよろしくおねがいします。」
「おぅ! 任せろ!」
オレはそう言って店を出た。
でも...この花、店主の後ろにけっこう置かれてなかったか?
まぁいっか!
お金稼げるんだから何でもいいや!
その頃の店主
「はぁ。薬草さっき持ってきてくれたんだけどな...」
「さっきの人の絶望した顔がマジだったからつい言っちまった...」
「くそ!やっちまったぁ!薬草500あったって腐るだけだろぉ!!」
一人でめっちゃ叫んでた。