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第4話   ~新たな第一歩を踏み出す。~

 「ミリア!!」

痛みを感じなかったのはそもそも刺さっていなかったから。ミリアがオレの事をかばってくれたのだ。

『ったく...いってーな...』

ミリアは刺さったナイフを捨て、なにやらブツブツ言いながら傷口に手をそえていた。すると、突然手が光り出した。そして傷が治った。

「おおぉぉ!! すげぇ!」

オレもいつかあんなことができるようになるのかな? いや、出来るようになる!

...はず。

「ミリア! 大丈夫なのか?」

『うん。もちろん。私を誰だと思ってるのよ。』

(ただの案内人…)

まぁ、ほっとした。オレのせいでミリアが死んでたらやばかったかな...

「えっ」

「まさか...」

オレはミリアを刺した男たちが、何故か酷く怯えているのが目に入った。

中には逃げ出した者もいる。

あれ?さっきまでの威勢はどうしたんだ?

『もう一度言おう。今立ち去れば、許してやる』

「うわぁぁぁ!」

男たちは一目散に逃げていった。なにが怖かったのだろう?なににおびえていたんだ?まぁそんな事はどうだっていい。助かったんだから。


 「ありがとう。ミリア。」

『どういたしまして。』

『でも、結構悪い印象与えたから、この街には二度と入らない方がいいかも。』

オレは元々そのつもりだったから、別に悲しくないよ。街を歩いてるときにカッコいい剣売ってたけど、別にほしい訳じゃないし。  どっちにしろお金ないし...

「わかった。じゃあこれからどうしようか...」

『ここから東に35kmほど離れたところに、小人じゃない普通の人が住んでる街    コスタル・マニカ があるんだけど、そこにいってみたら? そこなら優しい人も結構多いし良いと思うよ!』

「そうなんだ! 行ってみるよ!」

オレはわくわくした。これから素晴らしい冒険に出かけられるような気がしたからだ。

『じゃ、私は帰るね~』

ミリアが帰ろうとしたとき、とても大事な事を聞かないといけないことを思い出した。それはオレの夢のうちのひとつ。魔法うってみたい!!  だ。実は話しにくいのだが、オレは1年前まで結構ひどい中二病だった。だから、「魔法」という単語を聞いただけでも興奮してしまうのだ。

「ミリアッ! 待ってくれ!」

『どうしたの?』

「一つ聞きたいことがある。」

『なに?』

「...オレもさっきミリアが使ってたような魔法みたいなのって使えるの...

『無理。』

「えっ?」

『残念! 期待してた?』

ええええェェェェ!! 転生したんだよな? 普通こういう異世界では魔法って使えるものじゃないの!?  しかも即答...

けっこう...いや滅茶苦茶ショックだった。ミリアは使ってたじゃん!!  ずるくね?

『私が使った、あの魔法はこの世界でも魔力の消費量が多すぎて使える人が少ないのよ。 さっきは脅す意味も込めてあの魔法を使ったの。』

『どっちにしろ君は魔法を使えないけどね…』

『まぁ、そういうこと。小人化は、時間が立ったらなおるから! じゃあまたねー!!』

『あ!  言い忘れてたけど、今の君のステータスじゃ一番雑魚の魔物にもやられると思うから。魔物には気をつけてー』

そう言うとミリアは消えてしまった。

一番雑魚の魔物にも勝てない...だと?

そんなはずはない! 異世界だぞ! きっと隠れたチートスキルとか持ってるはず!

うん。そうだよな! きっとそうだ! そう信じておこう。


さぁ コスタル・マニカ に行くか!!


...一応魔物には気をつけとくか。まぁ負けることないと思うけどね。一応だから!!

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