第2話 ~小人の街 セントル・マラ~
『...い』
『おい! 起きろってば!』
「えっ? オレ...」
目が覚めてふと、まわりをみると気付いた事があった。
オレちっちゃくなってる!?
『そうだよ』
『私は人を殺すなんて事はしないよ』
『…もしかして私が人を殺すと思ったの?』
「いえ、そんなことは…」
めっちゃ思いました。 まじで死ぬかと思ったんですけど。
「てかそんなことより、あのヤバそうなビームって...」
『あれは小人化させるビームなんだ!』
「え?」
ここは小人の街 セントル・マラ と言うところらしい。この街に、転生者が来るのは珍しいので、街の皆は脅えていたらしい。それに気付いたミリアは説明もなしに、ビームを撃ったらしい。
...まぁそれならいいけど、怖かったんだからね! また死ぬのかと思った...
『あっ! また転生者が来たみたいだから行ってくるね! 小人の街とかに転生してたら手助けしないといけないから!』
『ほんと大変なんだよね...』
『まぁ、そういうこと。じゃあねー!!』
ミリアはそう言うと、一瞬で姿を消した。
まるで、手品のように。
ん? ちょっとまてよ?
オレ街の事とビームの話しか聞いてねぇぇぇぇ!!!
あ、うん。終わりました。転生して数日で食料も確保できずに餓死するんだろなぁ。
こんなに早く死ぬかもしれないなんて...
とりあえず街に行ってみるか。まずは探索だ!
オレは街にはいったが、人の気配がしない。
どういうことだ? 人がいるから小人化したんじゃないのか?
オレが探索しだして15分ぐらい経ったとき...
「しねぇぇぇ! 化け物め!」
「ええええぇ!」
ナイフを持った男たちが、オレに向かって突っ込んできた。
「いやああああああああぁ!」
オレ確実に死んだわ。
逃げ場ないし。
うん。サヨウナラ。
お母さん。オレまた死ぬわ。今度は転生とかしないでちゃんと死ぬのかな...
せっかく転生したのに...
あっ!
顔ーーーーっ!!! まだみてないっ!
てか、何でこんなに死にそうな事ばかり起こるんだよ!
異世界転生って言ったらチートで無双だろぉぉぉ!!
とさっ
誰だ?誰か降ってきた...
......