キャラクター紹介
タツロー・コガ
(身長171cm24歳)
ファイターとしてのタイプ
基本的にはなまくら四つ、なんでもこなせるオールラウンドプレイヤー。その体型は全体的に分厚く、筋肉の質も締まってはいるがガチガチではくバネの有る肉体。ボディビルダーのように上半身だけが発達した逆三角形の体型にあらず、腰から脚までガッチリと太い。運動神経も良く、立体的な空中殺法から接近戦における短打、時には投げ技から寝技、関節技まで、過不足無く身に付けている。伝統的な武術に加えて実戦で身につけた裏技、時に卑劣な隠し技にいざとなったら殺し技までまで何でも来いの本格派である。相手によって戦法を変える事も出来、自分より大きな相手には主にリーチの差を埋める為の飛び道具が主体、小兵には接近戦で応じる事が多いが、それも状況次第でいくらでも変更が効く。これも相手次第だが、大体雑魚を相手にした時は余り動かず、手ごわい対戦相手には動きが大きくなることが多い。得意技は旋風脚、掃腿、端脚、弓歩捶、延髄斬り、ローリングソバット、ドロップキック、ジャンピングボディアタック、逆エビ固めなど。
リベルナ・ルクサリス
(身長162cm19歳)
極宝真券を身に付けた女武闘家で、チャキチャキした攻撃的な性格はまさしく“武闘派”そのものと言える。その反面男にやたらと惚れっぽい妙な性癖があり、しかも始末に負えないのは本人にその自覚がないという事。一度病気が始まったら口調までが改まり、普段の男っぽい言葉づかいとは打って変わってしおらしい態度に一変する。そして極めつけは、
「何言ってんだい、そんなんじゃねえんだよ。誤解するなよ」
これが出たら最後、ふられるまで暴走し、仲間を巻き込んでやけ酒と言う迷惑なパターンが確立されている。年に一度イグベノンで開かれるバーストスピリット格闘大会に参加する為ライマーダにやってきた折、街中で与太者に絡まれて奮闘する最中、タツローとチェレミーに出会う。
ジョー・ヨッシー
(身長174cm22歳)
商業都市イグベノンの格闘士。バーストスピリット大会2回戦でタツローと拳を交えるも実力差を嫌と言うほど見せつけられて見事に敗退。以来彼を「アニキ」と呼び、何かと世話を焼く。中々男気の有る性格で、のほほんとしたタツローとは正反対の熱血漢。だが、同時に計算高いしたたか者でもあり、この年で既に自分のジムを創業し、チャンピオンとなったタツローをちゃっかり宣伝に利用している。そのファイターとしての素質は中々の物が有るが、我流の限界とこれ一筋に打ち込めないムラッ気のせいで今一歩壁を突き破れない所もあるようだ。
ダリー・ヨッシー
(身長164cm23歳)
ジョー・ヨッシーの女房。リベルナ達からは「おかみさん」などと呼ばれて慕われるしっかり者で、結婚前はバーストスピリット大会女子の部で優勝したこともあり、荒っぽい下町のジムをその気風で切り盛りする女傑。亭主との喧嘩はほとんど日課で、ストリートジムの風物詩でもある。
ハゴン・オールーダ
(身長169cm24歳)
タツローとは道場時代の仲間で、今ではジョーのジムでちゃっかりコーチ兼マネージャー兼顔役に居座る要領の良い男。ジョーは彼を「ダンナ」と呼び、ハゴンは「大将」と呼んで何やら漫才まがいの名コンビとして意気投合しているようだ。オタク気質のタツローと対照的な遊び人で、後家や人妻に手を出してはトラブルを起こす厄介者。
オルフィア・クレビー
(身長159cm20歳)
バーストスピリット大会の最中タツロー達と巡り合い、以来仲間のような間柄になった。男あしらいはうまく、高飛車な所があるかと思えば巧みに媚びを取り混ぜながら座をリードしていく、どちらかと言えば水商売系の性格。気風の良いリベルナともなぜかウマが合い、今では大の親友である。その男遍歴も奔放で、タツローとも一度くらいはと狙いを付ける油断のならぬ女である。
ボロス・アスマッド
(身長170cm52歳)
商業都市イグベノンの大親分的な地位の豪商で、フェロウビイ競技場の定期興行を取り仕切るプロモーターでもある。腕一本で貧民屈からのし上がった苦労人で相当なやり手だが、それだけに油断のならぬ人物でもある。彼のモットーは「人の命は尊い。しかし、世の中にはその尊い命よりもっと大事な物がある。それが金だ!」
クレウス・レクラ・ド・ヴィルザム
(身長174cm26歳)
イグベノンを裁量する三領主の一つであるヴィルザム家の現当主。奇抜な才気と奔放な行動力で常に騒ぎを起こす迷惑な人物。彼に関する逸話も色々あるが、卒論でライマーダ領内に紙幣を発行しようと国王に上申し、大臣以下宮廷をパニックに陥れた話は王立学習院でも伝説になっている。他にも色々騒動に事欠かない天才的なトラブルメーカー。格闘技にも目が無い男で何故かタツローの事を気に入ってしまった。
ニック・タイガー
(身長173cm23歳)
剛弾錬筋術という、武術と言うより一種の鍛錬法でその肉体を鍛え上げたつわもので、その外見はまさしく筋肉の塊。バーストスピリット大会今年度4位の実力者。残念ながらトーナメント本戦でタツローとの手合せは実現しなかったが、定期興行での試合はパワーとテクニックが正面から激突する激しい空中戦となり、多いに観客を沸かせた。豪放磊落な性格で、ジョーと妙にウマが合う、というよりじゃれ合いのように喧嘩を繰り返している。タツローの事を「チャンピオン」と呼ぶ。
ギモス・エレンディ
(身長172cm27歳)
禽拿術という、拳法に対する捕獲術のような武術の使い手。本年度バーストスピリット大会では第一回戦でタツローと顔を合わせ、残念ながら初戦敗退という不本意な結果に終わったが、相当な実力者でもある。チャンピオンのタツロー・コガによると、トーナメント本戦で手合せした中で最も手ごわいと感じたのがこのエレンディとの事である。
スーリー・ブルタムス
(214cm28歳)
リベルナと同じ極宝真拳の使い手。その痩せこけた巨体から繰り出す規格外の蹴りで対戦相手をマットに沈める恐るべき強豪だが、本トーナメントにおいては準決勝で王者タツローと拳を交え、大会ベストバウトと呼ばれる熱戦の末惜しくも決勝進出を前に敗れた。大男の割には性格は陰湿で執念深く、大会で恥をかかされたチャンピオンタツローに執拗な敵意を抱き、のちに二度挑戦するもいずれも退けられた。その巨体から「蹴撃の巨人」または「長人」などという渾名がつけられた。
サングレ・ドルコイズ
(188cm31歳)
天乱拳の使い手で、本トーナメントではカーバルダ伯爵の客分であるタツロー・コガを仕留める刺客として呼び寄せられた。普段は別にこのような格闘技興行に出場して生計を立てている訳ではないらしく、実力はあるが余り客に受けるような試合はしない上にトーナメント終了後はさっさとイグベノンを後にした。
マーティ・コルネット
(身長176cm26歳)
彼は過去(と言ってもここ数年の放浪生活の事だが)タツローと何度も激闘を繰り広げた、いわば宿敵の間柄。タツローに先立つこと半年ほど前に別口のメジャー大会を制し、その契約期間が切れたのを幸いイグベノンに乗り込んできた。二人の戦績は全くの五分、実力的にも互角の腕前を持つ猛者である。オタク気質のタツローに比べれば多少さばけた性格だが、かれも基本的には余り人付き合いの達者な男ではないようだ。身に付けた武術は滅砲拳という、外家系に属する拳法。
エルジェ・メルドーナ
(身長162cm21歳)
過去にタツローと同棲したこともある、流しの踊り子。褐色の肌に金髪が情熱的な女で、都合4回の同棲を繰り返したタツローにとって最も未練の深い相手。イグベノンに姿を現して、何やら修羅場の予感……
ジェネッタ・ルイーザ・ド・フィネーラ
(身長159cm17歳)
ライマーダ貴族の娘で、クレウスの女房の姉が他家に嫁して生んだ娘。クレウスの事を「叔父様」と呼ぶが、正確には血のつながりは無い。自由奔放な性格でトラブルメーカーのクレウスとつるんで騒動を起こすこちらも迷惑な娘。その普段のお気に入りはヘソ出しのショートパンツという大胆なファッション。タツローに興味を抱いたジェネッタに、よせばいいのにクレウスは益々彼女をけし掛けたりもした。血の繋がりはないが、驚くほど似た者同士の叔父姪である。
先生
(身長178cm推定四〇代半ば)
アスマッドの部下の一人で、仲間内からは「先生」と呼ばれる謎の人物。サングレ・ドルコイズも彼の同門で、その縁から呼ばれたのだ。リベルナとタツロー達の出会いのきっかけを作った人物で、バーストスピリット大会では審判長を務める。普段は格闘技や武術に興味の無いアスマッドのアドバイザーや、タツローが対戦する予定の相手を観察する先乗りスコアラーのような仕事もこなし、敵に回せばおっかないが味方になれば頼りになる人物。