第40話 ~海にて~
第40話
今、私達五人は、海にいた。
琥珀は家でお留守番。
ここは、ドリームズカムトゥルーマリン。
ここには、いつも通りクエスト『ドリーム草を大量採取せよ』を達成するために来た。
この、ドリームズカムトゥルーマリンは、通称、願いが叶う海。
『星が降る夜にこの海で願いをすると、その願いが純真であるなら、その願いを神様が叶えてくれる』、という噂が流れている。
他にも、『星の降る夜に男女二人のカップルでこの海に来て、キスをするとその二人は永遠に結ばれる』だとか。
ロマンチックな所だ。
(えへへ、私もいつかは………………。)
そう考えてしまったが、その考えはすぐに捨て去る。
(いや無理でしょ。向こうが私のことなんて好きな訳無いし…………っ。)
自分で言ってて虚しくなる。
そんな脳内の考え事を捨て去ろうと、頭を思い切り振る。
そうすると、皆が驚いた顔をした。
「おいルナ。お前ついに頭おかしくなったか?」
「ルナ!?どうしたの!?お腹でも痛いのかしら!?」
「………ルナ、大丈夫か?」
「る、ルナちゃん、どうしましたか……??」
「ううん、大丈夫だよ~」
そこまで言ってハッとなる。
「…………ちょっとヴォレス君!!それはないでしょ!!!」
「ヴォレス~?ルナになんてこと言ってるのかしら???」
(ヒマリちゃん……………無言の圧が凄いよぉぉ!!)
内心でツッコミをいれる。
「じゃあ、まずは水着に着替えませんか?」
「そうだね、そうしよう!!」
私達の今日の目標の、ドリーム草は海草であり、海のなかに生えている。
つまり、潜って取るのだ。
自慢ではないが、私は泳ぐのが得意なほう。
(水着………みんな、どんな感じかな??)
「ルナ!!置いてくわよー??」
そう言われて初めて、皆がすごく前にいることに気付いた。
「あっ、待って二人とも~!!」
そう言いながら、更衣室へダッシュした。
❦ちょっと後[ドリームズカムトゥルー海]❦
更衣室から出てきて、みんなで合流した後。
(わぁ~!!みんな似合ってる~!!)
ヒマリちゃんは、白と黄色のボーダーのビキニに、黄色のラッシュガード。頭には向日葵の髪飾り。
アリスちゃんは、水色のワンピース水着に、更に薄い水色のラッシュガードと海用タイツ。プラス、水色のつば広帽子だ。
ヴォレス君は、濃い緑色のパンツに、黒のラッシュガード。
ハルトは、紺のパンツに、黒のラッシュガード。
かくいう私は、ピンクのワンピース水着に、濃いピンクと白の斜めボーダーラッシュガード。
ポイントは、ラッシュガードについているいちごのマーク。
「わ~!!みんな似合ってるね~!」
まず一言目に感想を言う。
(ヒマリちゃん、ポニーテールで今日の水着にピッタリ合ってる。可愛い!!)
(アリスちゃん、レースのついた水着だし髪の毛下ろしてるしで、お嬢様っぽいっ!可愛い!)
心の中で皆をすごく褒める。
「あら、そう?ルナも似合ってるわよ?可愛いわ♡」
「有難う御座います。ルナさんもお似合いですよ!!」
「別に、ルナもヒマリも似合ってるんじゃないの。アリスちゃんは天使だけど。」
「…………………。」
(あれ、ハルトだけ何も言ってくれない……………もしかして、似合ってない?)
ちょっと不安になってくる。
(まぁ、皆誉めてくれたし、別にいっか。)
無理矢理、なにか言われたいという思いを捨て去る。
「じゃあ、とりあえず取るんだけど………そうだわ!!三グループに分かれてやりましょ!!」
「いいけど……そしたら誰か一人ぼっちにならない?」
「えぇ、私は一人でいいわよ。」
「えっ??」
「そうね~、折角だから、ルナ&ハルト、アリス&ヴォレスで別れましょうよ!」
「え………………。」
(嘘…………ハルトと二人?)
驚いていると、ヒマリちゃんが私に向かってウィンクしてきた。
「で、でもヒマリちゃんだけじゃ心配だよ!!」
「そうかしら?大丈夫よ?」
「ダメだよ!!うーん、………………。」
「私は一人がいいわ。」
そう言われた瞬間、ある案が思い浮かんだ。
(琥珀は!?)
「ねーね、ちょっとヒマリちゃん。琥珀と………って、どう?」
「あら~、あの美形くん?勿論いいわよ♡」
「わかった!!」
ヒマリちゃんに、そう返事をして、心のなかで琥珀を呼ぶ。
(琥珀……………急いで来て!!)
そう言い終わった時、琥珀の咆哮が聞こえた……。
そして、ものの数秒後、私達の前には、蜂蜜色の目をした、白銀のフェンリル(聖獣状態)が現れた。
『主人、何か用か?』
「えっとね、このヒマリちゃん…………を守ってほしいの。今日だけでいいから、ヒマリちゃんと一緒にいて、守ってくれない?」
琥珀は、肯定するように首を縦に振ってくれた。
『いいだろう。…………今日は守ってやる、元気なお姫様。』
「………………………っ!!」
ヒマリちゃんが一瞬で顔を真っ赤に染めた。
(ヒマリちゃん…………感情が顔に出てるよ!!)
ヒマリちゃんの内心はこうだろう。
『尊いわ~神だわ~美形に守られるとか鼻血出してぶっ倒れそうなんですけど~?うわぁ近くで見るとマジ尊いわ~』
これが無限に続いている気がする。
ヒマリちゃんをじっと見ていると、ヒマリちゃんはハッとなって、言った。
「じゃあ行ってくるわね♡みんな、後で何があったか教えてね~♡」
「ヒマリ、感謝する………アリスちゃんと同じにしてくれてありがとう!!」(ボソッ)
ヴォレス君とヒマリちゃんがひそひそ話をしている。何て言ってるのかな?
そんなことを考えていた私は、ハルトの方を向いて、口を開く。
「…………じゃあ、行こっか、ハルト。」
「…………………………あぁ。」
(あっ、やっと口開いた。)
そう思いながら、二人で足を進めた。
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7月1日に、新作投稿をさせて頂きます♪
タイトル等はまた後々発表させて頂きますが、ラブコメ溺愛系となっております。
是非読んで下さい!!
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