第32話 ~ゴールドクレイ草~
第32話
SSS-とSSS+…………!?
見間違いかな???………………と思ってもう一度『鑑定結果』を見るが、画面は変わらないままだ。
目を白黒させている私の耳に、ヒマリちゃんの
「ルナ、鑑定は終わったの?」
という、綺麗で元気そうな声が入る。
動かない口を必死に動かそうとする。
「……………………!」
が、口がぱくぱくと開いたり閉まったりするだけで、声が出ない。
そんな私をまじまじと見たヒマリちゃん。
「……ルナ。落ち着いて。大丈夫、大丈夫よ。」
ヒマリちゃんが優しげな声で言った。
(なんでだろう………………すっごく安心する……!)
謎の安心感に包まれたが、とりあえず口を開く。
「……………………っ、こ、これは……ゴールドクレイ草、なんだって。それで…………レア度がっ、えすえすえすぷらす………………でね、品質が……っ、SSSっ、まいなす…………。」
「………………えっ…………と、………………え???」
ヒマリちゃんの『は?』が聞こえたと思ったら……ヒマリちゃんは、そのまま、
「……………………………………。」
…………フリーズしてしまった。
(………………………………うん、起こそう)
フリーズしているところを無理矢理起こすのはやっぱり気が引けるが、今回ばかりは………私は悪くないと思う。
「ヒマリちゃんっ!!」
「っ!?!?」
ヒマリちゃんは、目を白黒させて大袈裟に驚いた。
「ど、どどどうしたの………………ルナ??」
「ヒマリちゃんがフリーズしたから起こしたんだよ。」
「あっ……………………記憶が戻ってきたわ。ごめんなさいね、ルナ。」
「大丈夫だよっ!」
「で、その草は………………?」
「ここにあるけど…………。」
そう言いながら黄金のゴールドクレイ草を渡すと、ヒマリちゃんはそれを大事そうに持ちながら、まるで拝めるような目で見て、言った。
「Sがみっつ並んだ評価なんて見たことなかったわ………………!この草、確かに黄金色だものね。」
「ほんとだよねっ!!いつも見るのは高くてもCだから、びっくりしちゃったー!」
「これって薬草よね………………どんな効果があるのかし……………………あ。」
ヒマリちゃんは言葉を途中で止めた。
なんでかな?、と思っていると、すぐに理由がわかった。
ハルト達が歩いてきたからだ。
そして、ハルトは、もう生きてはいないと思われる、熊を担いでいたのだ。
「ハルト、何その熊…………。」
思わず私の口からそんな言葉が出た。
「これか?これは…………、アングリーベアだな。」
「「いや、なんでアングリーベアを担いで来たの!?」」
ヒマリちゃんと声が重なった。
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