第31話 ~はじめての薬草採取クエスト~
第31話
(私は治癒魔法が使えたみたい……。
聖魔法は聖女様しか使えないんだよね。)
治癒魔法は聖魔法の超・初歩的な魔法で、結構使える人は多い………………らしい?
そんなことを考えながら、山道を歩く。
今はクエストを受けてきて、ここはそのクエストの以来場所、ポピュター山。
今回の依頼は、『薬草採取』。
(取る薬草は………………ここにしかないんだっけ?)
取るのは、ポピュター山にしかない、ポピュター草。
「……あれじゃないかしら?」
「ほんとだぁ。ヒマリちゃんすごいっ!」
「でしょ?」
「うん!!」
「そこまで言われると照れるわね…………。」
「?」
「じゃあ行きましょ」
そんな会話をしながら、ヒマリちゃんと歩く。
今は2グループに別れてるから、ハルト達とは一緒じゃない。
(ハルトが女子2人じゃ危ない、ってずーっと言ってたけど、アリスちゃんとヴォレスだけのほうが危ない、私には転移がある!、って言って別れてきたんだよね)
「ヒマリちゃん、取った薬草はどこにいれる?」
「そうね、アタシ、今日大きなリュック持ってるからこれに入れて頂戴な。」
「わかった!!」
「えぇ。それじゃあ取って取って取りまくりましょ?」
「うんっ!!」
せっせと薬草を取る。
取り終わったら別の場所へ。
そんなふうに歩いていると、
(…………なに、これ??)
………そこにあったのは、金色の草だった………。
「ヒマリちゃん!!見てみて!」
物音なし。
返事なし。
人影なし。
「えっ……………………うそ、はぐれた!?」
どうやら、ヒマリちゃんとはぐれました。
留まっていても仕方ない。金色の草を持って、歩き出す。
「ヒマリちゃーんっ!!!!どこー!?!?」
大きな声で叫びながら、草をかきわけて歩く。
…………が、返事は無い。
「どうしよう………………ヒマリちゃーんっ!!」
叫ぶ。…………それでも、返事も、人影も、物音すらもしない。
(………………どうすればいいの?………………っ!!)
その時、私に1つの閃きがあった。
「よぉしっ!!いくよー!!ヒマリちゃんの隣に《転移》」
ヒュッ!…………と風を切る音が聞こえた、と思ったら、私の隣にはヒマリちゃんがいた。
「ルナ!!ど………………っ!?!?」
私のことを探してくれていたらしいヒマリちゃんは、私を見て目を白黒させた。
「えへへ、ごめんねヒマリちゃ」
「ルナ!!あなた…………どこにいたの?」
ごめんねヒマリちゃん、という言葉は遮られてしまった。
「山の中にいたー!」
「まったくもう……!『降りるわよ』って言ったでしょ?」
「ごめんなさい…………」
「大丈夫よ。それじゃあ、ハルト達に連絡を取りましょ?」
「そうだねっ!!………………あっ、そうだ!」
「何かしら?」
「あのね、これ…………見つけたんだけど。」
そう言いながら、私はさっきの黄金の草を出す。
「なにかしら、これ………………黄金に光ってるわ。」
「なんの草なのかなぁ?」
「そうね。ハルトあたりに《鑑定》してもらいましょ?」
「うんっ!!!……………………あっ」
「ん?」
「私………………《鑑定》使える……!」
「えっ、そうなの!?じゃあお願いするわ。」
ヒマリちゃんから差し出された草を手に取り、《鑑定》する。
《ゴールドクレイ草》
レア度 SSS+
品良さ SSS-
「えっ……………………??」




