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第29話 ~眠りの中で~

第29話



______……よ。………めよ。


(………………な……んだ………?頭が………痛い……っ)


______目覚めよ!!


(……………っ!!!)


俺の頭の中に響いてきているのか……?と思われるその声は………、なんだか、懐かしいような……。


それでも……誰だかは、分からない。


………ズキン、と頭が痛んだ。


(なんなんだ…!?くそっ…!痛い!!!)


____……!…久し振りだな。ハルトよ。


(………?………なんだ………?)


_____あぁ、すまん。


(…………俺の心の声を読めるのか……?)


_____あぁ、そうだ。俺は今、お前の脳に語り掛けておる。


(…………………あなたは、誰ですか……?)


_______俺か。俺は…………、いや、まぁ良い。時間が教えてくれるだろう。


(……………わかった。………それで、要件は何ですか……?)


_____それはな……。お前に、助言をしようと思ってな。


(……………………………なんですか?)


______まぁそう怪しむなよ!………お前達、今から北のマリンピア王国に行った方が良いぞ。


(………お前?…………っ!!!そうだ!!ルナは!?みんなは!?)


_______安心しろ。皆は大丈夫だ。……お前達、今からマリンピア王国に行け。


(………何故だ)


_______さぁな。それはまだ秘密だ。


(チッ…………見ず知らずの人の言うこと、聞くかよ…!!)


_____俺はお前の…………いや、忘れてくれ。


(なんなんだよ、この人…………)


_____おっと。そろそろ時間みたいだな。いいか?……お前達は、これから北のマリンピア王国に行くんだぞ。


(………………………そんなことより、みんなは………!?)


_____ハルトよ。眠れ………。


(なん………だっ!?………く、……そ……………)


眠気の必死に戦っていた俺だが、ついに…………負けた、みたいだ…………。



(ぐぅ………………。)




























❦……そして……❦


_____と。……は……と。


「…………………ハルトっ!!!!」


「ッ!?」


驚いて、飛び起きてしまった。


さっきのは………何だったんだ?


「良かったぁ………ハルト………っ!!」


ルナか………。心配してくれたのか?


「心配かけてごめんな、ルナ。」


「よかったぁ………っ」


気のせいか、ルナの目元が潤んでいる気がするな。


そこまで心配してくれるとは………、やっぱり、俺は本当にいい仲間を持ったな。


「心配してくれてありがとうな、ルナ。」


「うん………っ」


そんな所を、1つの大人っぽい声が遮る。


「………2人とも。イチャつくのは2人きりの時にして頂戴な?」


ヒマリか…………。威圧感すごいな……。


「……………こ、こほん!…… え、ええっと、話は変わりますが、ハルトさんが倒したゾンビから出たアイテムは………わたくしが預かっても宜しいでしょうか?」


手を腰に当てているヒマリの後ろで、ほんのり顔を赤らめたアリスが言った。


「アリスちゃん、それを承諾しない人間はここに居ないよ??」


そんなアリスをヴォレスはずっと見詰めていた。


………アリスは、気付いていないみたいだが。


「ヴォレス!アリスに手を出さないの!」


「………チッ、……分かったよ」


「舌打ち聞こえたわよ?」


「ハイハイすみませんでしたー」


「ヴォ・レ・ス・??」


「ヒッ………すみません!!」


……………ヒマリとヴォレスのお陰で、場が和んだな。











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