第27話 ~レナとの精霊魔法~
第27話
「…………レナ!!」
私は、そう叫んだ。
念話を使うことなんて、その時は忘れてた。
夢中だった。みんなを助けられるなら、なんでも良かった。
大きな、大きな声で、叫んだ。
「助けて、レナ!!!!!お願い………!!」
その声に、応えるように、1つの声が聞こえた。
『勿論で御座います。御主人様。』
「レナ、力を貸して!!」
『御主人様。私は貴女様の為なら全てを捧げると誓います。』
「ありがとう!!………いくよ、レナ!!」
『「貴女との絆よ、風よ。強力な刃となり、敵を滅せよ!!!ミスティックカッター!!」』
その瞬間、とてつもなく強い風が起こり、その風が、ひとつひとつの刃になった……。
しかも、その数は半端ない。
その風がスケルトンに当たった瞬間、スケルトンは骨が砕け散った。
カラン、カラン………と、骨が地に落ちる。
「「「「「……………………。」」」」」
言葉が…出てこない。
まさか………精霊魔法がこんなに凄いものだったなんて………。
「う、嘘でしょ……ルナ。アタシ達の攻撃は跳ね返ってくるだけだった……のに。」
一番最初に口を開けたのは、ヒマリちゃんだった。
「……………れ、れれ、りぇな。ありがちょ!」
「「「………ぷふっ………ww」」」
『いえ、御主人様のお陰です。私も、貴女様との攻撃、凄く気持ち良かったです。』
ハルト、ヴォレス君、ヒマリちゃんに笑われた気がするけど、聞いてない聞いてない!!
「る、ルナちゃん…………。すごいです!!」
「ふぇ!?」
「素晴らしいと思います!!」
えへへ、照れちゃう。
「えへへ~、でも、皆が攻撃当たって血が流れても、全部アリスちゃんが治してたから、アリスちゃんの方が凄いと思うよぉ!!」
「………ふふ、有難う御座いますね、ルナちゃん。」
「……俺……じゃない、僕も凄いと思うよ。」
「えへへ、ありが…」
ハルト&ルナ「「!!」」
……ハルトも気づいたみたい。
それにしてもこの魔力……尋常じゃない…!
「………皆、大変!また強いのが来る!」
「………ルナも気付いたのか。……とりあえず、了解。」
「ルナ、分かったわ!」
「…………………ザッ」
「私はサポートにまわりますね。」
「「「「「…………!?」」」」」
私達の目の前に現れたのは………『クエスト目標時間を達成したため、ボスが現れました』という文字。
そして………ゾンビだった………。
「嘘でしょ!?ボスって何よ!!」
「つまり、これはさっきのスケルトンよりも普通に強いってことだよね!!」
「そうね腹黒野郎!!」
「だから腹黒野郎はやめてくれるかな?」
「皆、気を引き締めろ!!相手はゾンビだ。しかも、多分このゾンビ………、再生能力が半端ない。」
「うん、そうだねハルト。……とりあえず、一回で確実に仕留められればいいんだけど……。」
「ルナの…さっきの魔法、ちょっとやってみてくれないか?」
「レナ、いける?」
『勿論で御座います。御主人様。』
「いくよ、レナ!!」
『「貴女との絆よ、風よ。強力な刃となり、敵を滅せよ!!!ミスティックカッター!!」』
風が鋭い刃となり、ゾンビに思い切り当たる。
でも、ひとつの攻撃をして、少し待って、攻撃が放たれる……。
でも、強力で強靭な刃だし、大丈夫かなぁ。
そんな私の思いは、一瞬にして消え去った。
それは……風が止まっても……ゾンビは先程と同じ体勢で……傷1つ付いて居なかったからだ。
「「「「「嘘でしょ……」」」」」
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