第11話~本屋さん~
第11話
「いらっしゃいませ~」
「「こんにちは!」」
「じゃあ、ルナちゃん。私はあっちに行ってますね。何かあったら呼んでください」
「了解!!」
アリスちゃんが『小説』コーナーに行ったのを見て、私は『魔導書』コーナーへ。
あ、風用のやつ、いっぱいある……
『何も知らなくてOK!基礎から始める風の魔導書』
『入門者でも大丈夫!今から始めよう、風の魔法』
『風の魔導者』
『風の魔法が上手くなった方へ!応用編』
『上達した方向けの魔導書〈風〉』
『持ち歩ける!小さめ魔導書・風編』
………どれにしようかな。
とりあえず、『持ち歩ける!小さめ魔導書・風編』は買おうかな。いつでも学べそうだし!
あとは……とりあえず一番分厚いのを買っておく?
………これかぁ、『風の魔導書』
パラパラってめくってみた。
「あ、普通に基礎も載ってる」
基礎、応用、魔方陣、風用スキルについて……
おぉ~!!!いいなぁ!!
じゃあ、分厚いやつと小さめのやつ買おっと。
よーし…アリスちゃんが本棚の裏にまわったのを見計らって、私はレジへ。
「すみません、お会計お願いします…」
「あ、はい。えーと……金貨30枚です。」
「30枚………はい、これでお願いします」
一応持っていたけど、金貨30枚は痛い。金欠です!!!
「ありがとうございました!」
「こちらこそ!」
店員さんから本を受け取り、白いビニールに入った本をリュックに入れて、アリスちゃんのもとへ。
「アリスちゃん!」
「どうしたんですか?」
「そろそろお会計にしない?」
「あ、そうですね。」
「私は探してた本がなかったから、ここに居るね」
「了解です」
「行ってらっしゃい!」
アリスちゃんがレジに行ったのを見て、目を引いた本があったのでそちらを見る。
『魔力を増やすために』
ちょっと汚れてるけど………欲しい
あ、アリスちゃんの隣の隣のレジがあいてる!
「お願いします」
「…あれ、これかい?お嬢さん」
「うん?」
「こんなに汚れてていいのかい?」
「うん!」
「しっかしまぁ、その年で魔力の勉強かぁ……頑張りな。」
「ありがとう!!」
「よし、じゃあこれは、あたいからのプレゼントさ。」
そういって、女の人は、私にさっきの本をわたしてきた。
「えっ!?!?悪いですよ!!!」
「いいや、こんな汚れた本、もう誰も買わねぇよ。だから、もらってくれ。」
「え、でも店長さんが…」
「大丈夫さ!あたしが店長だからね!!」
そういって、女の人は笑った。
「すみません………でも、やっぱr」
「こら、お嬢ちゃん、そういう時はありがたく受け取っておくんだよ!!」
この人、優しいなぁ……じゃあ、受け取っておこう!
「はい!じゃあ、ありがとうございました!」
思い切り頭をさげると、その人は目をぱちぱちさせていた。
「……あんた、面白いね!また来ておくれ!」
「はい!」
いい人だったなぁ。
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