第9話 ~ルナの決意~
第9話
私は、さっきからずっと考えてる。
ハルトが「後衛が欲しい」と言ったこと。
ハルトはいいと言ってくれたけど、私は「転移スキルしか持っていない、役立たず」なこと。
つまり……私も皆と一緒に戦いたいのだ。
でも、私には『転移』しかない。
………って考えてるのに!!
ハルトは引きずるし!!アリスはそれを微笑ましそうに見てるしっ!!!!
なんなの~!?!?
……こほん。
私は、皆に「皆のために強くなりたい」と言ったら。
きっと……反対される。皆は、優しいから。
私が努力しようとしたら…皆は私に無理させないように、無理な努力をする。
今仲間になったヴォなんとか君はわかんないけど。
アリスとハルトは、絶対。
特にハルト。
特にハルト。
特にハルト。
大事なことだから三回。
だから、私は皆に内緒で努力しようと思う。
でね、ピンチの時に披露するの。
格好いいでしょ!!ふふん!!
私は、剣を使えるようになりたいと思ったことも
勿論ある。
それが一番みんなのためかな、って
でも……剣は重い。
だから、筋肉がついちゃうかもしれないの!!!
筋肉がついたら…不細工になって……嫌われちゃうかもしれないっ!
今も嫌われてるかもしれないけど…
それに、欲しいのは「後衛」。
……どうしよう。
…………そうだっ!!!
魔法。魔法ならいいじゃん!
魔法ならスキルの取得だけだし………。
でも1つ問題がある。
それは私の『魔法適正』だ。
魔法適正、というのは、属性ごとの適正能力のこと。
私が聖魔法適正だったら、アリスがいるから、役にたてないかもしれない。
稀に『全ての属性に適正』な人が出るけれど、そんな人は100年にに一度ほど。
火、水、風、土、聖、闇。それから虹。
虹魔法、というのは、
他の攻撃魔法………聖魔法をのぞく……とは違う、使うと「幸せがもたらされる」などの、いわば『神子』だ。
しかし、この魔法は他の攻撃魔法に比べて攻撃が出来ないし、『ほぼ』全ての人に適正があるため、価値は低い。
ただ、『魔力を少しずつ回りに発散すると、幸運値が上がる』だけ。
そして重要なのは私の『魔力』だ。
とりあえず、ハルトに魔力について聞くしかない。
でも、私の努力についてバレないかな?
そうだ、転移スキルについて聞く「ついで」にしよう。
もうそろそろ夜だけど、起きてるかな…。
そう思いながらドアを叩く。
コンコン
「ハルトー?」
「……ルナ?…どうぞ。」
「あのねハルト。聞きたいことがあるの。お邪魔します!!」
「あぁ。何だ?」
「あ、あのさ…私のスキル「転移」について教えてくれない?」
「!!!」
ハルトの目が驚きの色だ。
「どうしたの?」
「あ…あぁ。すまない。」
「大丈夫だよ!」
「……ルナ」
「?」
「悪いけど、この話は今度にしてくれないか」
「え」
「ルナに………このスキルの検索結果について教えられない」
「え……」
「悪い。理由も言えない。」
「わかった……じゃあ、私の『魔力値』について教えてくれない?」
「あぁ。転移のこと、教えられなかったから、これには答えさせてもらう。」
いつもお読み頂き有難う御座います!
評価、ブックマーク、是非宜しくお願い致します。
そして、誤字があったら教えて頂けると幸いです!
皆様の応援がとても励みになります!




