「第二話 幼馴染」
それにしても。
(さっきの奴。気絶させたまま置いてきたけどまた俺にまた戦いを挑みに来ないか心配だなあ。戦うのも疲れるんだよなあ。)
俺は一応人は生活してるが崩壊が進んでいて治安も悪く人々からは崩壊都市と呼ばれる場所に住んでいる。
そんな俺は現在食料をもらいに幼馴染であるレイの家に向かっている真っ最中だ。
ちなみに女の子だ。
「おーい。レイー。開けてくれー。」
俺はレイの住むアパートの部屋の前までやってきた。
「どなたですかー。」
「俺だ。レイ。」
そういうと、部屋の扉が静かに開いた。
「俺じゃあわかりませんよ、和人さん。」
「よお。久しぶりだな。分かってんじゃねえか。というかお前ちょっと寝ぼけてないか?」
扉の向こうには水色の透き通るような髪のいつにもなく眠そうな顔をしてこちらを見つめる少女が立っていた。
ちなみに俺は19歳でレイは16歳だ。
「ここら辺一帯のトラップも老朽化してきてるかなあと思ってあちこち回収して新しいのに取り換えているんですよ。だから最近あまり眠れてなくて。」
「大変そうだな。」
「そんなことより、本当に何しに来たんですか?あいにくと今は忙しいので早く帰ってほしいんですが。」
随分と塩対応だ。
まだこいつのデザートとしてとっておいたプリンを食べてしまったことを怒っているのだろうか。
「まあそう言うなって。俺は食料を分けてもらいに来ただけだって。」
「なんだそんなことですか。てっきりまた一緒に任務をしてくれないかとかいう面倒くさいことを言ってくるのかと思いましたよ。それとあの時のことまだまだ忘れてないですからね。」
やっぱり根に持っていやがったか。
それにしても食糧はくれるところを見ると優しいなこいつは。
「持ってくるのでちょっと待っていてください。」
俺の住んでる居住区のお隣さんの婆さんも見習ってほしいぜ。
そんなことを考えているとレイが袋いっぱいに詰めた食料を持ってきた。
「どうぞ早く持ってください重たいんで。」
「その前にいくら払えばいい?」
「いつも言ってるじゃないですかお金はいらないって。」
なんて優しいんだ。
もし俺に妹がいるんだったらぜひともこんな子が良かったな。
「本当にいいのか?じゃあ遠慮なく。」
「貴方には昔助けられたことがありましたからね。」
詳しくは言うの面倒くさいから言わないけど俺は昔瓦礫に埋まっているこいつを助けたことがある。
「それとなんだけど。もうすぐ日が暮れるから今日一日だけここで泊まらせてくんね?」
言ってみたもののどうせ無理だろうなあ。
「そうですねー。もうすぐ暗くなりますし今日一日だけですよ。それと忘れていたんですが明日の朝からあなたの住む場所の方のトラップも改修していかなきゃならないんで一緒に出ましょう。」
俺はこの瞬間思った。
(言ってみるもんだなあー。)




