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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
91/281

91~集落の名前が決まりました~

お読みいただきリガ等ございます。

居眠り女主人公、異世界転生して一年です。なので、集落の名前を決めてみました。

春になった。

私がこの世界に来て、まだ一年だ。


拠点の雪も解けているし、従魔も外を駆けずり回っているし。

・・・プラント母さんの子供たちも増えている気がする。

あまり森の中に放たないでほしいんだけどな。


ガラスハウスは、屋根を開けておいて、温かい季節はそのままにしておくのがいいよね。

野菜も果物もおいしく育つし。

おコメはどこにあるかなあ。

一年たってもわからないよ。

茶葉はあることが分かったけど、そこに行く暇もないよね。

ジューノさんが手に入れてくれないかな。


集落の雪も解けたし、魔法で地面の整えもやったし、そろそろ本格的に、冒険者ギルドの計画が動くだろう。

その前に、宿屋のオープンだな。

春になれば冒険者たちも動き出す。

この集落にも来るだろうし、そうすれば泊まるのは宿屋になるかもしれない。

冬の間にみんなに教えたことで、集落の人たちは、料理も掃除もそれなりにできるし、なぜかキドナップバブーンたちも、接客を覚えた。

・・・服を着させて、キドナップバブーンたちも、やってもらおうか?

ベッドメイキングとか、見て覚えて、上手なんだよね。

混んでいるときはもしかしたら役に立つかもしれないよね。


風呂のスライム核石や、各部屋のスライム核石は、私が仕方なく作った。

ここでの錬金術師が私しかいないからだけど。

早くこちらに来させよう。


作業用の小屋も、集落の住民のいるほうに建てたし、錬金術は大丈夫だと思う。

鍛冶作業とか、防具修理とかは、まだできないね。

少ない住民じゃ手が回らないし。

そういうのができる老人も多いけど、もう少し考えておこう。


宿屋の利用は、一部屋の料金が、一泊二食付き、銅貨10枚。広いところは、15枚。

長期なら、少し割り引かれるくらい。

それ以上はとてもじゃないけど心苦しいらしい。

ほかのところよりだいぶ安いからね?

大丈夫かな?この集落。

でも、ここの人たちが生きていくためのお金が入るならいいか。

ここはいつもお金がなくて大変だったから。

働けど働けど・・・金銭にはならないからな。


部屋はキーカードというか、木の札がカギの代わり。

差し込むとあく仕掛け。

人数分だな。・・・三人部屋に5人とかはやめていただきたいから、そういうのは違う部屋にあんないだろうな。押し切られないようにここは言い聞かせだね。

かぎ札をなくさないようにお願いしたい。

外出の時はカウンターに預けるようにしてもらう。

お風呂も、料金のうちだから、最初に部屋の人数分のタオルと石鹸を渡す。

あとは部屋の使用方法を説明させる。


住民はよく覚えてくれる。

本当にここの人たちは純粋にまじめだ。

一日寝ている私とは大違いだな。


あとはおいおいやっていこう。

問題が出ても、しばらくはシツジローくんが対処してくれるし、大丈夫だろう。

宿屋のオープンまで、もう少し。

外から旅人が来たら、その日にしよう。


集落のみんなに説明して、ほとんどの畑も、最初の作業が終わって、いよいよ、この集落が始まっていく。


「アイリーン嬢ちゃん、ここの集落はあんたが任されたんだろう?」


いつもぼんやりと聞いてくるおじいちゃん。

まあそうだね。

ここは私が任されている。


「集落には名前がないんだよ。何かいいのがないのかね」

「それって私が考えるより、みんなで考えてくれたほうがいいよ」


ああ、でも、集落に名前があると楽だよね。

宿屋にも、その名前が付けられるし。


「ジャムさんは何かないの?」

「じいさんばあさんが、考えたのならある」

「それじゃそれで」


なんだ。

あるならいいじゃない。

相談も何も必要ないのに。


「反対しないなら決定してしまうぞ」

「反対?しないよ。つけてほしい」


みんなが考えてくれたのなら、それがいいに決まっているわ。

ここはみんなのものなんだから。


「そうかい。・・・プラム街・・・だ」


プラム街?

私の名前からとったの?


「うわー・・・それはちょっと・・・」

「反対しないんだろう?」

「あー、そうね。そういっちゃったし・・・うーん・・・」


街じゃないよねぇ。


「じゃ、これでどう?プラム郷」

「決まりな」


仕方ない。

名前を使われるのは嫌だけど、集落のみんなの目がこっちに真剣に向いているし。

プラムなんて作ってないけど。

食べたいなあ、プラム。


「「プラム郷、きまりだ」」


みんなが騒ぐ。

宿の名前もプラムの宿になった。

ここからが、この集落改め、プラム郷の始まり。


よし!

がんばろう。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

評価、誤字脱字報告、いつもありがとうございます。直しても直してもある。


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