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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
9/267

9~馬車に揺られて…って揺られたくないんだよ~

まだ拠点から出ません

のんびりだらだらの日常です


朝だ。

いい天気だ。

そういえばまだ春なんだっけ。うららかだねぇ。


プラント母さんは、川辺に行っている。

やはり植物には太陽と水だよね。

自分で補給してくれるけど。


ウーマは帰ってきていた。

シツジローくんがさっそく馬車を取り付けていた。


「じゃ、でかけようか?」


メイちゃんが、中での食事やら、必要なものを積み込み、私たちも乗り込む。


この幌馬車は、見た目に反して中を広くしている。

なぜかっていうと、シリウスもしーちゃんもベヒーも乗るからだ。

そして、私とメイちゃん。

シツジローくんが御者をする。


そういえば私、現実には馬車なんて乗ったことないよ。

どういうものなのかな?


少しゆっくり動いてもらった。


いたい!

お尻が痛いよ!

何この揺れ。

車酔いしない人でも一発だよ!

そうか。

馬車って、こういうものなのか…


まだ家のすぐそこだし、メイちゃんに大きなクッションを作ってもらおう。

今日もお出かけは中止だ。

戻して、幌馬車から外すと、ウーマは不満のようで、また、森に疾走してしまった。


「みんなもウーマと一緒に行っていいよ。でも、近場までだよ」


使役獣たちも、それを聞いてすぐいなくなった。

のんびりなのはプラント母さんだけだなぁ。


こちらはまず、馬車の改良だ。

といっても、馬車の構造に詳しくなんてないし、自動車免許証は持ってたけど、自動車もってなかったからな。

どうやれば揺れがあまりないのだろう。


「メイちゃん、ウーマって早いよね?」


ウーマは、揺れも少なく馬車を動かしてくれるという設定だったはずだ。

なのに、ちょっと動いただけであの痛さ。

ほかの馬車はもっとひどい揺れなのだろうと思う。

それに速さが加わったら、それこそ、馬車の後ろから転げ落ちるんじゃないのかな?


「ほかの馬車は知りませんが、プレイヤーの方々の馬車は、皆、こんなものではないでしょうか」


そうか。

そうだよね。

ゲームの中だけしか知らないんだよね。私と知識は同じだ。

スレイプニルだけじゃなく、天馬とかいたしね。

馬じゃない仔にひかせてたのもいたしね。


なんだろう。

確か、ほかのラノベでは、サスペンションがどうとか…

なんだっけ?サスペンション。

わからないなぁ。

そういうのは詳しくなかったからな。機械工学の世界になるのかな?


それならば魔法で包み込むか。

確か、振動軽減魔法もあったはず。

それを、いつでも発動できるように馬車に組み込めばいいのか。


スライム核が必要だなぁ。


川に行くとプラント母さんが何か飲み込んでいた。


「プラント母さん、スライム食べつくすのやめて…」


どう見てもスライムだった。

そうだよね、魔物飲み込むよね。

スライムでもいいんだね。


プラント母さんが、今飲み込んだスライムの核を吐き出してくれた。

数匹分ある。

私が使うのわかっているんだね。


「ありがとう」


お礼の代わりに植物促進魔法をかける。

喜んでくれたようだ。


核を持ったら練成部屋へ。


空間魔法の応用みたいなものだ。

本来の場所より少し隙間を作ることで、振動が直接こないようにする。

そのためのスライム核石。

幌馬車の四隅に取り付け、魔力を注ぎ込む。

これで何とかなるはずだ。


メイちゃんには大きなクッションを作ってもらっている。

このクッションにも同じスライム核石をいくつか縫い付けた。


あとは、馬車が走っているときの、引力対策。

後ろに引っ張られて転げ落ちるのは嫌だから、そのための核石も作った。

これで、ほぼ振動もないし、動いている感覚もない馬車になるだろう。

いい馬車もっているじゃない、と自画自賛。

でも、今日も、お出かけなしだし、残りの時間はプラント母さんのとこに。


「プラント母さん、釣り勝負しよー」


今日のお夕飯は、おさかな三昧がいいなぁ。


釣り糸を垂らしながらぼんやり。

こういう日々を送れるなんて思ってもみなかったよ。


選んでくれてありがとうね、運営さん。


一日がゆっくり過ぎていく。

ちなみに私の釣果はゼロでした…なんでだ・・・





どこかの施設で馬車乗ったことあるけど、ゆっくりだったなぁ。と思い出しました。

今回も短いです

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