82~バナナはないんだっけな~
あけましておめでとうございます。今年最初の更新です。
居眠り女主人公、精力的に頑張っています。
集落の発展、どうなっていくでしょうか。
キドナップバブーンたちの家を作らないといけない。
ガラスハウスをもう一軒組み立てた。
ここは温室にもなっているから、過ごしやすいと思う。
キドナップバブーンたちを見張ってもらわないといけないから、プラント母さんに、新しい種をもらった。
プラントのほうが弱かったらどうしよう。
食べ物は、魔物がないから、果物や野菜になるけど、ほとんど果物。
住民が、世話をしてくれるらしいから、果物の木を植えて、成長魔法をかけておく。
あとは、栄養剤などで、実が大きく、おいしいのができるようになればいいな。
やはり栄養剤などの作りかたは、住民に教えていくしかないよな。
簡単だし、魔法力はそんなにいらないけど、錬金術をする弟子を取るのも嫌だな。
そういえば、キドナップバブーンてサルよね。
・・・バナナはこの世界にはないのかな。
桃リンゴの木にはくっついていたけども。
運営さん、そこのとこはどうなのかな?
<バナナは、この辺りの果物ではないだろう。地域によって、キドナップバブーンは食べるものが違うのだから、あえてバナナはいらないだろう>
そうなのか。
桃リンゴを、いっぱい植えておいてあげよう。
あとは、野菜だよね。
寝る場所は木の上なのかな?
プラントが視ててくれるだろうから大丈夫か。
警戒していたはずのキドナップバブーンたちも、あの宴会から一夜明けたら住民と仲良しだし、大きめのキドナップバブーンは、積極的に住民の手伝いしてくれているようだし。
小さい仔も癒しになっているようだし。
あの家族の兄弟は、どうやら小さいキドナップバブーンと仲良くなっている。
いつかテイマーにでもなって、この集落を出ていくかもしれない。
同じ大きさのガラスハウスに、40匹。
住民より多いな。
ここは、魔獣との共存の場所となってくれるといい。
キキキッ
「あら、ボスじゃないの。どうしたの」
私がテイムしているわけじゃないから、いっていることはあまりわからないのよね。
<キドナを探しているようだぞ>
キドナは、プラント母さんのところで、おいしいものいっぱいもらった後、昼寝中だわ。
外は寒いと思うのだけど、プラント母さんから離れないのよね。
「キドナはいないわよ。どうしたの?」
キキキッ
やはりわからない。
<キドナにもこの群れのルールを教えたいとのことだ>
ああ、そうなんだ。
でも、私がいなくなる時、キドナも連れて行くから。
だからここには戻らない。
「ボス、キドナはこの群れから離れてしまっている。戻れないと思うの」
キ・・・
「ごめんなさいね。預かるだけだと思っていたけど・・・」
ボスは一つ頷いて、頭を下げてきた。
わかったみたい。
「ボスも、この集落の一因になったのだから、住民と仲良くしてね」
キキキッ
わかったようだ。
ボスの奥さんも、優しそうで良かった。
「何か他にもほしいものがあったら言ってね?」
寒さには強くなさそうだけど、キドナップバブーンたちは外に出て活動してくれてるし。
それよりほんとに寒いわ。
暖かいこたつに入りたい。
温泉もいいわね。
あ、キドナップバブーンたちのために、お風呂作っておこうかな。
入るかどうかわからないけど、水場だけじゃなくて、温泉最高よね。
運営さん、露天風呂とかってできるのかな?
<ここの地にはそういうものはないから無理だが、外に風呂を作るのはいいのかもしれないぞ。宿とかであっただろう、そちらの世界には>
そうだよね。
温泉宿とかいいかも。
これから、冒険者ギルドとかできたら、泊まる場所も必要だし、無料の公衆浴場なんかもいいかな。
住民用には別に作って、きっちり生活圏を分けてもいいよね。
ジャムさんに相談してみよう。
相談の結果は、好きに作っていいということだった。
この集落自体が私が自由にしているのだから、いいと思うことをやってほしいと。
早速、公衆浴場。
住民用も作らないとね。
<いや、住民のは必要ないのじゃないか?家風呂があるのだろう。キドナップバブーンたち用には、ガラスハウスの中に作ればいいし、必要なのは、これから来る冒険者やらのためのものだろう>
確かに。
あとは、宿とかも必要だしね。
宿は、時々来る旅人や冒険者のために、住民の空き家を貸しているらしいけど、作ってしまえば、そちらに泊まるし、集落の収入にもなるしね。
みんなに相談しよう。
まだ計画は始まったばかりだ。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価もありがとうございます。読んでいただくことがうれしいです。
まだまだ寒いので、御身体には気を付けてください。




