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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
75/281

75~ジャムさん、王都中央部に来る~

いつもお読みいただきありがとうございます。居眠り女主人公、家から出ること自体しておりません。

今回はジェヌが王都中央部にきてます。

雨季も終わる。

寒い。

家からほとんど出ない日々だ。

私は寒いのも暑いのも嫌い。

一日中、あたたかいとこがいいな。


サカイが来た。

私はこたつから出る気はない。

当たり前のように足を突っ込んでくるのはやめてほしい。


「ジェヌさんを、王都中央部に来ていただいて、あの集落の支部長となるものと引き合わせたいのですが」

「ああ、そう。・・・そうだったわね。シツジローくんに連れてきてもらいましょう」

「ありがとうございます」

「それで、いつあわせるの?」

「今日はもうお暇しまして、本人の都合も聞かないといけませんので、早くても明後日でしょうか」

「わかった」


お茶を飲んでそのまま帰る。

いつもならご飯食べていくのに珍しいな。

外は雨が降っているから、寒いのにね。


「シツジローくーん」


普通に呼んで、すぐにあらわれる。

聞こえるのかな?

ドールは高性能だ。


「ジャムさん連れてきて」

「かしこまりました」


いちいち言わなくても状況が分かるのが、執事というものよね。

さすがだよ、シツジローくん。

私はこのこたつから動かないから、ほんとよろしくね。


少しして、驚愕な表情のジャムさんが現れた。

どうしたのかな。


「いらっしゃい、ジャムさん」

「あ・・・ああ」

「まあまあ。寒いからあたりなよ」


こたつを進め、お茶をメイちゃんに出してもらう。

足は洗ってきているね。


「なんだ、ここは?」

「ん?ポータル通ってきたのよね?」


ポータルのことはジャムさんも知っているはず。


「それでこの家に来たが」

「ここは王都中央部の私の家だよ」

「はあ?」

「移動魔法だからね、早いでしょ」

「おま・・・いや・・・そうか。プレイヤーだからな・・・」


何か納得したらしい。


「それより、サカイ様がおよびと聞いたのだが」

「ああ、早くても明後日らしいよ。それまで王都中央部の観光でもしていなよ」


シツジローくんやメイちゃんが案内してくれるしね。

それにどうせ、夕方にはサカイさんがご飯食べに来るしね。


「メイちゃんが部屋の用意はしてくれるから、しばらくはこの家に滞在しなよ。集落に用事があるなら、シツジローくんに言えば連れ帰ってくれるよ」

「わかった。集落の者たちにはいってあるから大丈夫だろう」

「それならゆっくりしなよ」


紅茶美味しいなあ。

緑茶ほしいけど。


「緑茶が欲しいな」

「りょくちゃ?」

「緑色のお茶」


ちょっと違うか。

どう説明すればわかるかな?


「冒険者だったころ、この国じゃないが、ぎょくろーというものを飲んだことあるぞ」

「玉露!」

「プレイヤーがその国に広めたとかいう話だが、緑色の茶で、こういう入れ物に入っててな。小さな地域にしかなかった気がするが・・・」


身振りで見せた入れ物が、もう、湯飲み茶碗だ。

どこだよ、その地域。

少し渋くて広まらなかったのかな?

ああ、でも、やはりあるんだ。


「米はなかったのかな?」

「コメというのは知らないな。その地域もプレイヤーの子孫が細々と暮らしている場所だったぞ」


プレイヤーは養子とる人が多かったのかな。


「プレイヤー本人は・・・」

「いなかったな」


違うとこに行ったのだろうな。

だれだったのだろう。


それより玉露か。

いや、もしかしたら、ただの緑茶を呼び方を玉露としただけかもしれないけど。

でも、飲みたい。

決まったな。

この国を去ったら、玉露を飲みに行こう。

メイちゃんやシツジローくんなら、サカイさんから場所聞き出せばわかるだろうしね。


「いい情報をもらったわ。これは情報量よ」


空間魔法から金貨を出す。

金貨五枚。


「おい・・・こんなの・・・」

「集落のみんなにお土産でも買ってってあげてよ」

「あ・・・ああ、悪いな」

「すくないけどね」


ああ、でも、緑茶。

手に入る可能性ができた。

あとは大豆とコメだ。

この世界にありますように。


外の雨脚が強くなったころ、メイちゃんがサカイが来たことを知らせてきた。

あとは、サカイとジャムさんが話せばいいことだし、私は関知しないな。


夕飯は、気が遠くなるかと思った。

おっさん二人の食欲が恐ろしい。

家にある食材食いつくす気なのだろうかね。


そのあと二人は遅くまで何か話していたようだけど、私は寝る。


今日も運営さんからの返事もないな。

およみいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字評価ありがとうございます。注意していても、眠くなってきて、誤字が増えます。

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