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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
74/281

74~サカイ、なんで怒っているの?~

いつもお読みいただきありがとうございます。居眠り女主人公、サカイとこたつでお話合いです。


サカイをポータルで集落に連れて行って、数日後。

私はずっと寝ていたのだけど、毎日のようにサカイが訪ねてきていたらしい。

サカイはシツジローくんとメイちゃんに連れ帰ってもらっていたようだ。

自分の力で帰れるようにならないと、錬金術師としての力量がなあ・・・


今日も雨。

もうすぐ冬だからだよね。

寒い。

今日も綿入り袖なし半纏着て、こたつで紅茶。

緑茶はどこにあるのかな。

ジューノさんなら知っているかな?


勢いよくふすまが開いて、なぜか形相がすごいサカイだ。


「何しに来たの?」


寒いから早くふすまは占めてほしいんだけどね。


「何しにじゃありませんよ!なんですか、あの集落!」


なにが?

いきなり何なの?

それより、足は洗って…来ているみたいね。

メイちゃんに注意されたのかな。


とりあえず、前の席に促す。

メイちゃんが紅茶と茶菓子を持ってくる。

この国って、砂糖と塩はあるからいいわね。

でもほとんど甘味が発達してないのよね。


「何よ、急に」

「何よ、じゃありませんよ。なんであの集落でいやし草を栽培しているんですか!」

「あれは私の家だからいいんだよ。個人ならいいんでしょ」

「集落の人が面倒見ているじゃないですか!」


どうやらジャムさんから聞いたらしい。

いずれは話さなければならないことだし、いいか。


「あの土地で栽培できるかのためしだし、そのうちあの場所できちんと栽培できたら、名物になるでしょ」

「それはそうですが・・・」

「他国から輸入しなければいけないより、自国で栽培できるようにしたほうが、安くできるでしょ、ポーション」

「しかし、ポーションを作れるものが少ないです」


確かにそうだった。

薬師たちが作るのは、偽のポーションであとは輸入品だ。


「サカイがさっさと各種ポーション作れるようになればいいんじゃない?魔力量を多くする修行でもしなさいよ」

「しかし・・・」

「弟子でも取りなさいよ。・・・まだ一人前にもなれないあなたじゃ無理なの?」

「無理ですよ!まだやっと作れるようになっただけですよ?」

「集落でも誰かに教えるかな・・・」


あの子供たちには教えよう。

あの集落に、早く若い人が住み始めてくれないかな。


「それにあのポータルですよ!移動魔法なんて」

「だめなの?」

「誰でも使えるようなのは防犯上作ってはいけないのです」

「誰でも使えるわけじゃないよ。それに魔力がある程度ないと使えないしね」

「たしかに・・・」

「あの魔法は、プレイヤーならば当たり前に使えるし、みんな設置してたよ」


サカイは急に考え込んでる。


「それは・・・ほかのプレイヤーも、先祖サカイも、どこかにポータルがあるということですか?」

「あるでしょ。この国かほかの国かは知らないけど」

「・・・そうですか」


サカイの怒りも収まったようでよかったわ。

何が怒りポイントだかわからないけど。


「それより、具体的に決まったの?」

「ギルドの支部ですか?」

「その話をしに行ったのよね?」

「決まりました。春になったら建物を作り始めます。きちんと始まるとしても、来年以降でしょう」

「建物なら私が作っておくよ」

「いいのですか!」

「建物の設計図があればね」

「わかりました。持ってきます」


ほかにいろいろ話したけど、ギルド長となるものの選定が始まったということはわかったし、よかったよね。

また今度、集落行かないとな。

冬になる前に終わらせよう。

今日はもう、寒さで眠い。


「運営さん、今月も帰ってこないかな」


布団にくるまり眠る。

ちょっと寂しいな・・・


お読みいただきありがとうございました。今回短いです。

毎週水曜日更新しております。

誤字脱字報告、評価、いつもありがとうございます。

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