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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
72/323

72~集落の防犯も高めます~

お読みいただきありがとうございます。居眠り女主人公、集落の開発?頑張ってます。

サカイも運営さんも出番ないですね。


集落に作ったガラスハウス。

なぜか集落の住民の老人たちのたまり場になってる。

確かにこの時期にこの中は暖かくて過ごしやすいよね。

みんなが集まってワイワイできるのもいい。

だけど、ここは畑の一部なんだよ?

これからにおいもすごくなりそうなんだけど・・・

いいのかな?


ベンチが足りないからって、ジャムさんが急遽作らされてたけど、これなら寄合所作ったほうがいいのかな?

そのほうが畑の作業に集中してくれると思うし。

冬は収穫がないって言ってたっけ。

ここの中は、一応、土ができれば水も通したいし、温度管理もしていたい。

プラント母さんのような気が回る魔獣がいるわけじゃないからな。

人間の限界もあるよね。

いやし草を作る場所なんだから、防犯も重視しないとな。


こういう時、運営さんなら知恵を貸してくれるのに、まだ帰ってこないな。


「メイちゃんとシツジローくんに相談があるの」


ガラスハウス内の防犯を話す。

いやし草がきちんと育って、でもほかに狙われないようにするにはどうしたらいいのかを。


「プラント母さんの子供たちに任せればいいんじゃないですか?周りの土壁にも、種を植えれば、防犯にもなるでしょう」

「でもそれは・・・野生の魔獣になるのよね。ここにはテイマーがいないし」


シツジローくんの言うことはもっともだ。

森の中にいるプラント種は、母さんの子供たちで、なぜか私たちにはなついているけど。

集落に置くのは大丈夫なのかな?


「プラント母さんの子供たちは頭がいいですから、顔見せしていけば、覚えるでしょう。集落の者たちを攻撃しないように言えばいいんです」


それでいいのかな?

でもそれだと、集落外から来た人を攻撃するよね?


「門から入ったものは攻撃しない、というのを覚えさせれば、土壁の守りは任せられるでしょう。ガラスハウスは集落のもの、もしくは顔合わせさせたもの以外は攻撃できるにすればいいんです」

「そこまで野生のプラント種が言うこと聞いてくれるかな?」

「プラント母さんの子供たち限定だと思いますので、プラント母さんから種をもらって、植えればいいと思います」


確かにそのほうがいいかな?

出入口二か所。そこから入ったものだけを攻撃しないものとして、外の守り。

ガラスハウスに忍び込むようなものをとらえさせるのも大切だよね。


早速拠点。

プラント母さんに話すと、種をいくつかくれた。

すぐに育つだろうな。

性格のいい子だといいです。


集落に戻り、土壁に種を植えていく。

成長魔法をかけるとすぐに発芽したらしい。

土壁がツタでおおわれていく。


「この子達私の言うこと聞くだろうかね・・・」


つぶやくと、ツタが一本伸びてきた。

どうやら意思表示しているらしい。

ちょっとわかりにくいけど、プラント母さんに似ているな。


この壁の守りのことを話すと、了解したようにツタを振っている。

ああ、ジャムさんや集落の老人たちとも顔合わせしておかないとね。


ジャムさんも集落の住民も、プラント種に驚いていた。

まあ、魔獣だからね。

本来なら戦うべきものだし。

この子達は誰もテイムしていないしね。

しいて言うなら、この集落がご主人なんだよね。


「ガラスハウスにも同じものが設置されます。夜の防犯とか、まあ、いろいろ?」


詳しい説明は、シツジローくんがやってくれる。

この集落の守りは完ぺきだ。


ガラスハウスの中に、肥料をまいて、土魔法使いに指示を出す。

いよいよいやし草の栽培だ。

ああ、そうだ。

錬金術師、早くサカイに一人前になってもらいたいわ。

ここにはどうせ住まないだろうけれど、弟子を取ってもらいたいものだ。


「これでばっちりかもしれないが、門の防犯はどうするんだ?今まではこの入り口だけだったのに、対面にも作ったろ」

「二人しかいないものね」


確かにどうするかな。

夜は中に入れない、外に出さない、だけど、昼間はどちらからも来る可能性あるものね。

交代で見張るにも限度があるか。


「夜だけ、裏のほうの門は隠しちゃう?」


プラントたちに言えば、門を覆ってくれそうだし。

裏門にジャムさんと行くと、なぜか人型がいた。


「どちらさまですか」


ジャムさんの答えには何も返さない。

代わりに、手を伸ばしてきた。

・・・

触手だ。

よく見ると、体中が弦でできてて、足が土壁につながっている。


「プラント?」


こちらの疑問にうなずく。

言葉はしゃべれないのだろう。

でもなんで人型?


「もしかして見張りを手伝ってくれるのか?」


ジャムさん、ナイス。

どうやらそうみたい。

頷いているし。

でも、話ができないって困るな。


「世の中にはのどをつぶされている人もいるしな。そこまで問題じゃない。ただ、みためがな・・・」

「たしかに」


弦じゃ、魔獣だってばれるな。


「ローブでも着せて、見張らせようよ。カンペでも持たせて」

「かんぺ?なんだそれは」


あ、カンペわからないのか。


「ええとね・・・、しゃべらないで、紙に書いているもので指示を出すことかな。だから、話せないこと、身分証を確認すること、滞在期間や目的などきくこと、をこのくらいの紙に書いて、あいてにりかいさせる?」

「おれはいいが・・・まあ、たいていの冒険者は読み書きできるし、大丈夫か?」

「もし無理そうなら、昼間は集落の人も一緒にここにいてあげてよ」

「ああ、それならな。夜は見張ってくれるのだろうし」


これで決定かな。夜は見張りだけでいいんだものね。


「あとは、門のところに、小さい鐘楼付けとこう。もし魔獣が襲ってきたら、みんなが起きだして、きちんと避難できるようにね」


まあ、このプラント母さんの子供たちなら、魔獣を養分にしちゃうのだろうけども。


「向こう側にもつけといてくれ。ついでに弦型の人間・・・おけないかな?」


プラントを見ると、頷いている。

きっともう、表の門にもできているだろう。

この子達も住民と対面させないとね。


なんやかんやとやって、もう夕方。

私は大あくびだ。

そろそろ眠い。


あとはメイちゃんとシツジローくんに任せて、休もう。

今日も一日中雨だったな。


「おやすみなさい。運営さん」


返事は返ってこないけど。

いつもお読みいただきありがとうございます。誤字脱字報告、評価、本当にありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。

毎週水曜日更新しております。

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