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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
67/281

67~集落のこともどうにかしようと考える~

お読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、たまには行動しています。


朝はいやし草を摘むのにいい時間。

だけど私はほぼ寝ているから、メイちゃんとシツジローくんが摘んでくれる。

集落に持っていくためには、根から必要だから、大量にあるいやし草を、選別して根こそぎ摘んでくれている。

サカイさんは気が付いていないかもしれない。

草むしりをやらされているからね。

少しずつ少なくなっていくいやし草。

でもすぐに育つからね。

プランターに移したほうがいいかな?

プランターを買いに行ってこないとね。

その間は空間魔法で入れておけばいいんだけどね。


「お目覚めでしたか、お嬢さま」


私が起きるときにはいつも来るメイちゃんが珍しく起きた後に来た。

洗顔一式持ってきているのはいつものことだけど。


「おはよう、メイちゃん。今何時?」

「もうすぐ昼時でございます」

「もうおひるなのね」


まだごはん食べる気はしない。

もうひと眠りしたいな。


「眠いから、今日はもういいよ」

「かしこまりました」


お茶だけいれてくれて、退出する。

一口飲んで寝る。

ああ。

何もしない日っていいな。

いつも何もしないけど。

あ、プランターかってくるように言うの忘れてしまったわ。

あとでいいか。


一日どころか、二日ほど寝て起きたところで、やっと起きる。

眠い。

もしかしたら、冬眠できるのかな?


寒くなったけど、きている服は一年中ほぼ変わらない。

寒いのは嫌だな。


「そういえば、集落の人たちの冬の過ごしかたってどうなのかな?」


雪があまり多いと収穫もできなければ、外に出ることもできないだろう。

家だってそんなに新しくないから、くずれたりしたら怖い。

雪って結構重量があると聞いたことがあるし。


「メイちゃん、ちょっと調べてきてほしいの」


メイちゃんの美味しいご飯を食べながら頼む。


「かしこまりました」


片づけて、準備をして去っていく。

私はプランター買いに行ってこよう。


「シツジローくん、出かけるよ」


今日のお供はシツジローくん。

サカイさん?

仕事しているでしょ。

知らないけど。

朝は相変わらずご飯食べに来ているみたいだけど、仕事場とすんでいる場所とここって、逆だよね?

わざわざ仕事前にここに来るのだな。


商店街というか、ここは朝市とかやっている広場、に面しているお店が並んでいるところ。

肥料とか売っているお店があればと思いここに来た。

郊外のほうが畑とかあるから、そういうのはあるようなのだけどね。


「ここですね」


シツジローくんの案内で、農具が売っているお店に来た。

一応、鎌とかも売っているんだな。


「すみません、鉢が欲しいのですが」


店の人に声をかけると、鉢のあるコーナーに案内された。

当たり前だけど、プラスチック製のものなんてないよね。

土でできている鉢がいっぱいだ。

いくつも植えられるタイプのものではなくて、一つずつ植えるためのもの。

うーん・・・・

これなら作ったほうがよかったかな。

この時期寒いから、炉を使うのも苦じゃないし。

でもいくつかは買おう。


見繕って、お金を払って、空間魔法でポイ。

あとは、肥料とかかな。

いい土にするには、いい肥料も必要だ。

魔法だけじゃない。


「一番高い肥料ください」

「そこにありますよ」


つまれている肥料の中でも、さらにいいのを見極めたいけど、そういうの苦手なんだよね。

勝手に鑑定して、良さそうなのを見繕う。

それも空間魔法に収納。

これで必要なものは手に入れた。


「シツジローくん、ちょっと、図書館にも行きたいのだけど」

「はい」


案内してもらう。

私が道をちょっと覚えていないだけなんだけど。


王立図書館は、いつもながら静かだった。

知り合いになったエルフの・・・なんだっけ、この人?

その人に小さい声で、精霊と命の木を移動させる計画のあることを話す。

そのうちエルフの里にでも持っていけるといい。

だがまずは、この図書館にもあるはずの、プレイヤーが使っていたはずの禁書庫。

見えないようになっているから、ほかの人にはわからないけど、もしここがあのゲームとつながっているならば、私には見えるはずだ。

一人で奥に向かう。

行き止まりだ。

奥の壁に手を伸ばし、魔力を伝わせる。

あればここにある。

なければ、この図書館にはそれがない。

小さく光るその壁に扉が現れた。

もちろんこの扉はプレイヤーにしか見えない。


中には何もない。

禁書庫、とは言っても、本当はここは、プレイヤーのポータル設置場所だったから。

ほかの国とつながるための場所。

ここにこっそりポータルを作る。

これでこの王都中央部に普通に来られるようになる。

これもここを出ていくための布石の一つだ。


壁の向こうに誰もいないことを確認してでる。

ゲーム内なら、だれがいようが関係なく行き来していたのにな。

図書館はこれでいいかな。


家に帰ると、メイちゃんからの報告。

当たり前だけど、冬の収穫がないから、倉庫にためてあるものが集落の住民に配られるらしい。

あとは、肉類は冬の魔物があてられるそうだけど、それを狩りに行くのも大変だろうな。

ジューノさんも来られないんじゃないかな。

それを考えると、こちらから何かを送らないといけないよね。

今年は雨が少ないから、どこも不作だし。

冬は多いとなったら、雪も多く積もるだろうし。

家の補修も考えないとな。

おじいちゃんおばあちゃんばかりだから、寒いのは厳しいよね。

材料揃えて修復していくか。

雪が降る前のほうがいいよね。

拠点で木を伐採してきて、かな。

これからまだ忙しくなりそうだな。


もう寝よう。

サカイさんにはあとで報告でいいや。

今日も運営さんは帰ってこなかったな。


お読みいただきありがとうございました。いつものように、水曜日更新、頑張っております。

こんかいのはなしはだらだらとなってしまったので、すみません。 

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