32~スキル:妄想・・・・じゃなくて想像力~
毎週お読みいただいて、ありがとうございます。
各話に、番号降ってみました。
何話目更新か、自分でもわからなくなってきてます。短いのにね。
居眠り女主人公、スキル魔法使ってます。
スキルがある。
スキル:想像力。
何をするのかよくわからないスキルだ。
しかも、ゲームの時は一切使えなかった。
覚えただけのスキルだった。
このスキルは、生命のある者、食料は出せません。
使用時は、想像しているものに必要な材料を用意してください。
と書いてあった。
でも
ゲームの中で、想像力って、なに?というものだから。
だけど、こうしてこの世界にきてわかった。
このスキルは、この世界に転生しないと使えない、プレイヤー専用スキルだ。
私が想像しているのは、あの広い空き地に作る家だ。
精霊の命の木は中心で中庭にする。
三方を家で囲い、一方は入り口とする。
周りは垣根で、垣根も入り口のとこは交差して、中が見えないようにする。
そんな感じだ。
材料は、土と垣根に必要な木、家に必要な木。
おおもとになる材料だけ用意して、後は私の妄想…じゃなかった想像力でそれらを包み込めば、出来上がりだ。
ああ、そうだ。
拠点にある、畳も複製してこないと。
和室ほしいよね。
コメはないのに、おうちは、和室があるんだよね、このゲーム。
拠点である家に戻る。
ここと、今は馬車だけど、王都中央部の家をつなごう。
家には、使役獣たちがいる。
今日も走り回っていると思ったら、スプリンクラーで水浴びしてた。
プラント母さんが、野菜の水やりしながら、それを見ててくれてる。
拠点の庭の川も水気が少ないけど、何とか大丈夫そうだ。
今は、乾季だったんだった。
「プラント母さん、おねがいがあるの」
触手にじょうろを巻いて、野菜の水やりをしているプラント母さん。
平和な庭の風景って感じだ。
プラント母さんが、こちらを向いた。
「じつはね、垣根を作りたいのだけど、防犯にも特化させたいのだから、いい植物ないかな?」
防虫防犯。
これが必要だ。
虫は栄養にしちゃっていいから、防犯は、侵入者をつるで絡み取って、垣根に縛り付けておくような意思のあるプラント母さんのような、植物。
もちろん、普段は垣根に偽装しててくれないと困る。
そういうと、プラント母さんからいくつかの種をもらった。
これがその垣根の条件に合う植物なのだろう。
「ありがとう」
成長魔法をかける。
喜んでいるようだ。
あとは、森の木をいくつか伐採して空間魔法に入れ、従魔たちにあまり森を荒らさないように苦言して、王都中央部に戻る。
和室の畳ももちろん複製。
複製魔法はいい仕事するわ。
ガラス戸も欲しいから、砂も持って帰る。
昨日来た時よりも、精霊の命の木は、元気のようだ。
上級ポーションをじょうろに入れて、根元にかける。
これできくとは思わないけど、栄養がないよりましだと思う。
最初は垣根だ。
プラント母さんがくれた種を、一定間隔で植えていく。
成長魔法と栄養剤とポーション。
そして、スキル:想像力。
立派な垣根が出来上がった。よく見ると、うごめいている何かがいるが、それはプラント母さんのくれた種が成長した姿なのだろう。
土を置く。
木も出す。
砂も出す。
金属も必要なので、金属も出す。
畳も出した。
あとはスキルを使う。
このスキルは、大きいものほど魔法力を使うらしい。
深呼吸をして、細かいとこまでも思い浮かべた家を、スキル:想像力に魔法力とともにのせる。
ゴゴゴゴゴゴ・・・
地が揺れ動く。
体の中から大量の魔力が吸い出される感じ。
気持ち悪い。
だけど、木や土や砂は私の思った通りのものになる。
たたみも金属も、内装の一部になっていると思う。
平屋だけど、立派な一軒家ができた。
玄関は、垣根の入り口から左側。
廊下がまっすぐかどまで続き、廊下の横は、各種部屋だ。
玄関入ってすぐの部屋は、倉庫兼食糧庫。
その次は、使役獣たちの部屋。
中庭に出られるように扉付けておかないとね。
ここで、玄関からの一本道の部屋が終わる。
靴はここで脱いでもらう。下駄箱も設置だな。
廊下の角を曲がると、食堂、リビング(ここが和室)、洗面所、お風呂、トイレ、洗濯場などの水回り。
後は、客間だ。
どれも広めに作ってある。
最後の角を曲がったら、私たちの個人部屋だ。
特に私の部屋は、錬金部屋も兼ねているので、二部屋分は取ってある。
曲がってすぐが、メイちゃんの。
隣がシツジローくんで、その隣が私の二部屋、後は、運営さんの寝室。
この大きい土地をふんだんに使えるっていいよね。
汚水や排せつなどの処理場は、トイレの横に小さく作ってある。
スライム、分離していないかなぁ。
ちなみに、洗面所とトイレは、各寝室にもある。大切ですよ。
必要なものは、買いに行けばいい。
まずはキッチンでしょ、寝室のベッドでしょ…
考えているだけで眠くなる。
まだ、ベッドないのに。
ああ、魔法力が少なくなったから、眠いんだわ。
私の睡眠が魔法力とつながっているのはわかってきたから、手加減しないとすぐ眠い。
「メイちゃん・・・」
「宿にお連れ致します。お眠りになって大丈夫ですよ」
その言葉を聞いたと同時に、眠る。
内装は、起きてからでいいよね。
家に住むには、まだまだかかりそうだし。
ああ、ねむい・・・
短いです。
また来週に続きます。




