表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールド・ガイア  作者: 水野青色
280/281

280~由々しき事態~

おコメのために、虫を倒しつつ稲を刈る。

それでもわいてくる虫の多さと小ささに、辟易してしまう。

焼き殺してもいいけど、そうしたら、稲田に大打撃だし。

みんなに頑張ってもらいたい。


私はナナを守りつつ、虫退治。

小さな体で、鎌をふるうナナのほうが、虫よりも心配で怖い。

やはりやらせないほうがよかったかな。


ナナはLUKがいいのか、は古米の俵を落とす確率が高い。

とてもいいことだ。

私だとこうはいかないから。

倒れているものたちは差し置き、エイトたちは頑張って、各自一辺を守っている。

彼らくらいの火力で、飛んできているのを焼き殺すのならば、まだそんなに被害は出ていないようでよかった。

まあそれでも、端のほうは、火花がとびちって焦げているようだけど。


「おじょーさま、どれくらいかるの?」

「いいよって言うまで」


あなたとマークが食べるから、すぐなくなるからね。

それでも一通り刈りおわると、新しいのが生えてくるまでの時間が空くので、この日は終わり。


今日のご飯は、たっぷりのお米で作ったおにぎり。

おいしいよね。

あっという間に二人に吸い込まれていったけど。

虫を狩っているだけでも、レベル上がっているものね。

すぐにおなかが空いたたようだし。


夜はぐっすり。

このぽんぽこりんのおなかの子たちは、おなかいっぱいで寝ている。

どうせ朝になったらおなかすいたって起きるのだろうけど。


「お嬢さま、少々よろしいでしょうか」

「なにメイちゃん」


私もそろそろ寝ようと思っていたところなんだけどね。


「実は、おコメの確保はできていますが、おかずとなる肉や野菜が不足しそうです」

「え?」

「ナナとマークが思った以上に食べるので、前回と同じほどを用意してきたのですが、もうすぐ底を尽きそうです」


なんと!

確かにあの二人は異常に食べるけど、そんなに足りなくなるなんて。

おコメも足りなくなるのだから、おかずも足りなくなるなんて、当たり前だった。

なんでそのことに思い至らなかったのだろう。

しかもここは虫ダンジョン。

虫しかいないから、お肉の確保はできない。

何とか野菜は・・・いや、キノコだって毒系が多いし無理か。

これは早急になんとか考えないと、明日からのご飯ライフが真っ青だ。

ほんと、どうしよう。


「ちょっと考えてみるね」

「お願いいたします」


そんなこと考えてても眠気は襲ってくるし、明日考えよう。

おやすみなさい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ