275~早速~
話してから、2日経ったそうだよ?
私には次の日になった感覚しかないのだけど、不思議だな。
マークもビイトもスズランもエイトも、4人でパーティ登録してた。
早いね。
私は、今から、ジャムさんとギルドマスターさんに会いにいくところ。
結果。
ジャムさんは、他の冒険者も今は留守だし、誰も守る人がいなくなるから、と、ことわられた。
エイトとスズランのためだというのに、酷い。
ギルドマスターさんは、目をキラキラさせて、二つ返事でオーケー。
副ギルドマスターさんが怒ってたけど、聞いてない感じ。
どこのギルマスも、我が道を行く人なんだな。
いくつかの貴重な素材提供と、特級ポーション5本ほどで、副ギルドマスターさんが、仕方ないという表情で、ギルドマスターさんに許可してたよ。
さて、いくために。
私と、メイちゃんと、シツジローくんと、ギルドマスターさんで、パーティを組む。
ギルドマスターさんには、今回のダンジョン行きの理由も話である。
本来なら、ランク低い、あの4人は連れて行ってはいけないし、入り込んではいけないのだけど、冒険者が今、プラム郷にいないけど、ダンジョンを定期的に見に行かなくてはいけない、と良くわからない理由をつけて、4人を入れてもらえるようにした。
もちろん、それも、いい素材を渡したよ。
あと、若手育成という理由もつけた。
とりあえず、彼らは、私たちの予備パーティとして、荷物持ちという感じでの登録もしておく。
そうすれば馬車に突っ込んでおけるしね。
食糧品やらの必要なものを詰め込ませる。
うちの馬車の秘密を知られないためには、そうするしかない。
まあ、薄々、ポータルのことは勘付いているっぽいけどね、ギルドマスターさん。
メイちゃんの料理も、できているものばかりにしておく。
時間経過なしのマジックバッグだからいいしね。
「準備は終わった。明日出発よ」
今日は、早寝しないとね。
え?馬車で寝ろって?
仕方ないな。
馬車で寝ても変わらないから、いいかな。




