272~この2人にも~
サカイは、馬車の中で、何度となくやらせてたから、ポーションの出来は見えてるはず。
それなら、エイトとスズランにも同じことをやらせるのがいい。
サカイで実証済みだし。
サカイには、回復ポーションだけでなく、他のを作らせないとね。
いつかは、全部、自分たちでやらなければならないのだし。
本は渡してあるのだから、がんばって進めてほしい。
縁側に座って、3人があーでもない、こーでもない、とか言いながら、各々の品物を作っているのを見るのって、暇だわ。
「お嬢さまもお作りになったらいかがですか」
「そうね、たまにはやらないと、鈍るしね」
鈍ることってないけどね。
何作ろうかな。
武器やら装備品は、炉に突っ込んでおけばできるし、解毒剤のピンキリつくるかな?
サカイに鑑定させればいいし、できなければ、さらに目を凝らしてもらうけどね。
そうと決まれば、材料。
基本は揃ってるし、道具もある。
味付け用に、果物欲しいかな。
「メイちゃん、何か果物ない?」
「ナナが食べ尽くしましたので、仕入れに行ってきます」
おお?
あの子、ほんとによく食べるわ。
なのに成長止まっている気がするのだけど、どうしてかな。
獣人て、成長すごいはずなのに。
メイちゃん待ち。
いや、味付けなくても、作れるんだけどね。
ものすごい薬草味でもいいか。
ポーション、もっと美味しくできればいいのにね。
ゲームの中のことだと気にしなかったしね。
あー、でも、眠くなってきた。
飽きたなぁ。




