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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
270/281

270~おっさんの泣き顔にかわいそうとは思えない~

プラム郷でのまったり期間は、冒険者ギルドからの、王都中央部のギルドからの連絡で終わった。

一体、なんの用事よ。

ダラダラしながら、ナナを撫で回したり、ナナの弟妹と遊んだりしてるというのに。

ちなみに、フリスビー作ったら、ちびっ子たちに大受けで、それはそれは楽しそう。

癒される。


「師匠ー」


仕方ないので、王都中央部のギルドに入った途端、どうしてわかったのか、サカイがドタドタと階段を降りて、泣きついてきた。


「なに?」


不機嫌にもなるってものでしょ。

おっさんのくせに、なんで泣き顔なのよ。


「ギルドマスターが、辞めさせてくれないんです」


はあ?

それ、私に関係ある?


サカイが言うには、本格的に、錬金術師として活動したいから、副ギルドマスターを辞めて、ただの冒険者として、活動したいらしい。

だけど、ガルガルさんがそれを認めてくれないのだとか。


「仕方ないでしょ、ガルガルさん、書類仕事苦手なんだし」


そのために、ほぼ書類仕事してるの、サカイなんだしね。


「エイトの面倒だって、辞めた方がみられるんですよ」


いや、辞めない方が、行動の制限できそうだけど。

エイト、レベル高いし。


それより、ここ、ギルドマスターの部屋で、ガルガルさんがいるんだけどね。

複雑な顔してるわ。


「ガルガルさん、サカイ、辞めさせてあげる?」

「いや、ならん。お前やエイトくんを止めるのは、サカイがやることだ」

「何言ってるんですか!止められるわけないでしょ!」


こら、サカイ。

師匠の私を前に、失礼だ。


「サカイが王都中央部のギルドにいてくれる方が、私としてはいいんだけどね」


いろいろ役に立つし。


「だけど、ここにいると、師匠から指導も受けられないではないですかー」

「え?あ、ああ」


そうだった。

錬金術、きちんと教えるんだった。

忘れてたわけじゃないけどね。


「まあ、3日おきくらいに、王都中央部にくるから、そしたらうちに来なさい」


これで勘弁してよ。

めんどくさいけど、仕方ない。


「わ、わかりました」


ものすごく残念そうだけど、その後ろのガルガルさんが肩をすくめてるので、良しとしよう。


ダラダラ生活は、またしばらくできないわね。


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