258~もふもふ~
シリウスのもふもふの毛皮は、私の睡眠にとって、とても大切。
馬車の中で寝る時は、この仔でなければね。
もちろん、クッションもある。
よく寝られると言うことは、起きたくないと言うこと。
「ししょー、そろそろ・・・」
遠くから私を呼ぶ声がぼんやりとした意識で聞こえてくるけど、起きたくない。
「サカイ様、お嬢様のお休みの邪魔はしないでください」
シツジローくんの声もだ。
半覚醒だけど、メイちゃんが来ないから、やはりまだ寝よう。
シリウスも、大きな欠伸してるし、寝てていいよね。
すー・・・
覚醒したのは、夜中だった。
私が起きた時が、私にとっての朝だ!
と言いたいけど、外は真っ暗。
シリウスもしーちゃんもベヒーも目を覚ましてるけど、私が寝てるために、そのままごろごろしてる。
「ううーん・・・」
もう少し寝よう。
きっと朝になってる。
そういえば、何か大事なことがあった気がするけど、何だったかな?
シリウスの毛並みを堪能しながら、眠気が襲ってくるのを感じる。
どの季節でも、シリウスもしーちゃんもベヒーも、ちょうどいい温度の毛並みでいてくれるから、寝る時は私の布団代わり。
あー、このもふもふ感がたまらない。
癒される。
朝までまだ時間あるから、ゆっくり寝よう。




