257~手続きはサカイで~
起きてすぐの弟ライオンは、メイちゃんのご飯を大量に消費してた。
いや、ほんとすごいわ。
獣人て、朝からよく食べるよね。
いや、この世界の人たち、ほんと、どこに入るのかってくらい、食べるよね。
プラム郷の人たちも、私よりたべてるし。
みてるだけで、お腹いっぱいになるわ。
いや、それよりも聞きたい。
なぜこの2人も、私たちのとこで、ご飯食べてるの?
宿はどうした?
「引き払ってきました」
モゴモゴと口の中に目一杯ご飯詰め込んで答えるのやめろ。
「弟子になるのに、同じ宿でないのはおかしいので、ここにきました」
兄弟ライオン、思い切りがいいな。
「それじゃこれからのことを話すね」
まあ、ご飯終わってからじゃないと聞き流すだけだろうけどね。
私も食べよう。
あー、コーヒーほしい。
一息ついて、サカイが説明してくれた。
私だと言葉が足りないって。
失礼な。
サカイが一緒にプラム郷に行くらしいし、住むための手続きもしてくれるそう。
私のポータルだとダメみたいだけど、冒険者ギルドにある魔法陣なら、手続きしたあとだと、いいらしい。
移住手続きって、結構大変らしいけど、そこは王都中央部で仕事してるサカイが、いろいろやってくれるって、よかったね。
まだ数日は、弟ライオンの体力回復のためにはここに泊まらせたいけど、私はもう、空の人に急かされてるから行かないとだけど、どうしよう。
「プラム郷に行ってから療養させても良いと思いますよ」
「そう?」
「それに冒険者ギルドの魔法陣の発動には、師匠の魔力でないときついですよ」
「確かに」
普通の人には、すごい量の魔力使うのよね。
「それじゃ今日一日、サカイが手続きなどやりに行って、明日、送りましょう」
「はい」
動ける兄ライオンをつれて、サカイはいろいろとギルドに用事をこなしに行くらしい。
私はねてよう。
久しぶりに、何もない寝られる日だ。




