251~その頃の~
空の人が、イラつきながらこちらをみることがおおくなった?
気持ちはわかる。
空の人としては、早くタマゴを見つけて欲しい。
でも、そもそも、落としたほうが悪いよ。
なぜ落とす?
今まで見つけたタマゴの数を考えれば、落とさず孵された方がすくないだろうし。
空の竜、結構寛容だよね?
地の竜もか。
タマゴ産んだ後、関心がなくなるとは思えないわのだけどな。
「空の人、干渉しないでよ。サカイの修行でもあるのだから」
何かやりそうな空の人を牽制。
手を出したら、怒るからね。
あ、不貞腐れて、クッションに寝始めた。
確かに、矢印はあと数本だけど、ほんとにいつ見つかるかわからないから、こちらとしても、いい加減あきてるしね。
シツジローくんとメイちゃんは、詐欺師さんたちを、交代で見張ってくれながら、王都中央部やプラム郷の方に帰ったりもしてる。
拠点の掃除とかもね。
プラント母さんがまた子供たちを増やしたそう。
プラム郷にあるような、知性の高いプラントを作り出して、拠点の周りを囲い出したらしい。
そんなことしなくても、迷い人以外、そこまでこないよ。
あのエルフの子供おっさんは連れてこられたようなものでしょ。
あと、子供たちが魔獣狩りしてるから、その経験値が、母さんに入ってくる。
それ、私にも入ってくるのだけどね。
微々たるものだけど。
なので、ちょっとした進化?をしたそうだ。
なんと、大きさを自由に変えられるようになったのだとか。
確かにプラント母さん大きすぎて、目立つしね。
他の木々に埋没できる高さになったりしてるそう。
すごい小さくなれるなら、つれていけるかもしれないな。
あと、大量のスライム核石。
これでも半分以上は、プラント母さんのお腹に消えてるらしい。
いろいろできるなぁ、これだけあれば。
私も久しぶりに何か作ろうかな。
ものすごい不味い魔力回復ポーションをサカイに飲ませる。
そろそろ詐欺師さんたち、動き出すかなぁ。




