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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
248/281

248~サカイの修業は大切~

ダンジョンの外に出たら、もう夕方だった。

思ったより時間がたっていたみたい。


宿に帰って、早速、寝る。

ご飯食べたいけど、何もやっていないけど、眠い。

夕方は寝るものだよね。


起きたのは、二日後だったけど気にしない。

その間に詐欺師さんたちが行動を起こしたとは聞いていないから。

シツジローくんに依頼のものを取りに行ってもらってるから、私は何もしなくてもいいしね。


「さて、サカイ」


ずっと起きてていろいろやっているていで、カッコつけてみたけど、寝癖がついていると指摘された。

なんてこと・・・

まあ、そんなのはどうでもいいか。


「依頼物で作るものはわかっているわね?」

「確か、ナナへのお土産の・・・太鼓でしたか」

「そうよ」

「それが何か?」

「あんたが作るのよ。幸いものすごく材料はあるので、何回失敗してもいいから、作りなさい。そして、失敗しないで作れるようになりなさい」

「え?」

「これをわたします」


バンダナほどの大きさの布に、魔法陣を縫い付けてある、錬金道具。

いつもはたたんでしまっている。

私が作ったんだよ、もちろん。

刺繡だけはできるからね。


「これで、ですか」

「そうよ。本は読んだわね?」

「・・・ああ、はい」

「ではやり方はわかるわね」


材料おいて、魔力を流すだけだ。

その加減が難しいのだけどね。


「失敗すれば、材料が消えるだけよ」

「は?」

「だから、あなたの練習を兼ねて、太鼓を作れといっているの」


なんで理解できないのかしら。

このおっさん、頭脳で冒険者としての地位についているのよね?


「始めなさい。・・・材料の分量の基礎は、書いてあるのだから、本を見て初めてもいいわよ。後、あなた専用のノートもあげるから、それも使いなさい。少しずつ調整していけば、品質の良いものができる分量もわかるわ」


鑑定くらいはやってあげるからね。


「さ、始めなさい」

「は・・・はい」


気合も入ったようだし、これで大丈夫でしょう。

あとは、やっている作業を見てあげないとね。

詐欺師さんたちが行動を起こす前に、これができるようになればいいわ。

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