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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
244/281

244~犬だ~

このダンジョンは犬ダンジョン。

犬しか出ない。

光を帯びだ麦の穂を振っているけど、猫じゃないからなつきはしないよね。

それはいい。


入り口付近は本当にあまりいなくて、遠くにうろうろしている。

ダンジョンの魔獣は、レベル関係なく襲ってくるはずだし、犬なのだから鼻が利くと思っていたけど、こちらには寄ってこないな。


「襲ってこないほうがいいじゃないですか」

「雑魚が襲ってきても瞬殺だからいいけどさ」


目的は詐欺師さんたちの追跡だし。

鉱床に用があるのか、それとも純粋に犬の皮と骨を取ってくるのか。

彼らの目的がどちらかわからないのだから、ゆっくりとついて行くだけ。

私たちのほかにも冒険者が同じような道を進むので、不審に思われてないしね。


「たまには追い越すのも大事ですよ」

「確かにね」


魔獣にあって戦っている横を、警戒しながら通り過ぎて、その先にいる魔獣を対峙するのも、冒険者としてのごまかし。

もちろん、参戦してあげてもいいんだよ。

ただこのダンジョンの雑魚に、そこまでてこずることないだろうしね。


犬なのに、群れで襲ってくることがないのが不思議だけど、一階だから、なのかもしれない。


何匹かを倒して剥ぎ取りしながら、詐欺師さんたちが再び通り過ぎるのを待つ。

暇だな。

私は戦えないから、飽きてくる。

麦の穂を左右に振っているだけだし。

・・・意味ないよね。


進んでいくうちに、階層を降りる階段があった。

鉱床があるのは、もう少し下だったっけ。

犬も少し強くなるはずだし、遅れそうだな、進むの。

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