242~いざ出発~
この世界のダンジョンは、ほとんどが洞窟型。
今回依頼したダンジョンも、洞窟型。
ふと思ったんだけど、犬って夜目効くのかな?
ああ、でも、オオカミとか夜行動するっていうし、大丈夫なのかもしれない。
だから、あまり明るくないダンジョン内でも、行動しているのだろうし。
ダンジョン自体が運営さんたちがダンジョンマスターに管理させているから、その辺も調整されているはず。
ここのダンジョンは、管理ダンジョンといわれる一つで、ダンジョン入り口に見張りがいる。
ここは街から近いからね。
依頼を受けた冒険者だけしか入れないわけじゃないから、きちんと顔だけは見せておくのも、管理ダンジョンの常識だ。
プラム郷のダンジョンも本来なら見張りが必要だと思うのだけど。
今度、弦人間に門番やらせておこうかな。
さて。
詐欺師さんたちが出発するようなので、こちらも用意が終わったし、こっそりとついて行きます。
まあ、見た目が冒険者なので、こっそりではないのだけど。
メイちゃんとシツジローくんは嫌がったけど、冒険者の服に着替えてもらう。
ドール種はカスタマイズの中でこだわりを強くしてしまったからか、不満そうな表情だ。
私とサカイはいつもの格好。
空の人は、姿消してるわ。
便利だねぇ。
でもそれ、魔獣にはばれるんだから意味ないけど。
馬車は空間魔法の中に収納してあるし、フェイクでマジックバッグかけてるしね。
もちろん、プラム郷の刺繍が入っているよ。
ダンジョンに向かう途中では、何組かの冒険者がいた。
戻るものも行くものもだ。
皆、私の依頼を受けた人たちかな?
私たちもたわいない話をしながら、ダンジョン洞窟へ向かう。
冒険者たちに、入り口辺りはほぼいない、という情報もらいながら、洞窟についた。
「楽しみだねぇ」
冒険者証を見せながら、洞窟の見張りの人にあいさつ。
「依頼じゃないのか。今、中は結構依頼で入っている冒険者が多いから、もし素材が欲しいなら、奥のほうまで行かないとだめだぞ」
「はい。ありがとうございます」
「あと。それは何だ?」
私の持っているものを見て変な顔してる。
まあ普通そうだよね。
「気にしないでくださいよー」
「まあいい、気を付けていくんだぞ」
「はーい」
それでは、ダンジョン探索だー。
ちょっとテンション上がる。




